先日イオンを冷やかしていて、ジャケット買いした安売りDVD。例によって趣味のSFっぽいのをいくつか買ったのだが、まずはエックスメン・アポカリプスを見て少々失望し、次いでスタートレック・ビヨンドでこんなものかと思い、その他には手を触れずにいた。
この土曜日はカミサンが仕事に出たもので、家で洗濯して、冬物コートはドライクリーニングに出して、手紙を出して年賀葉書を交換して、ラーメン食べて、2時間ほどのポタリング。帰宅して、ようやく見る気になったのがインターステラーだった。
魂消た。
しっかりしたSF考証、ストイックでクールで破綻のない映像。
ロケットで地球の重力圏を離脱して、無重力の描写も秀抜。木星付近に現れたワームホールまでは母船に回転を加えることで1Gを作り、噴射の際の加速Gなど「重力」の描写にトコトン拘っているのは、このストーリーのゴールが人類の地球からの避難であり、そのためには「重力」制御が必要で、主人公の娘がそれをやり遂げる事への対比なのであろう。
ブラックホール・ガルガンチュア(しかも回転していた)を使ったスイングバイだの、事象の地平面に落ちたと思われた主人公が超四次元空間に導かれ、重力波で地球の娘に交信を試みるだの、これはSF読み以外には難し過ぎるだろう。
逆に言えば、この世界に親しんでいる者には、これまた素晴らしい大傑作であった。いやぁ、凄い映画があるものだ。
最後に主人公が小型の宇宙艇を失敬して、仲間の救出に向かう。
この時代、既にこんな小規模な宇宙船でも、重力を操り恒星間飛行が可能なのでしょうね。人類も進んだものです。
半面で荒れ果てた地球。
襲い来る砂嵐や大規模な作物病害は、限界を超えた灌漑や遺伝子組み換え作物などの多様性を欠いた作付け、土壌微生物叢・昆虫類の貧困を暗示しているようにも思えた。
2014年の製作とあるが、私はその存在をまったく知らなかった。
この年は私の現役最後の年。新たな部下を加え、プロジェクトの立ち上げに追われ、カミサンの手術と、引っ越しがあった頃だ。さもありなんと言うべきか。
22日 午前中は月次ミーティング、放課後は移動する同僚氏の送別会に参加した。
23日 製品写真がようやく届く。サイト更新の作業などいろいろ。