10/4 探偵はバーにいる
東 直己 著、早川書房。
92年の、この作家のデビュー作、ススキノ探偵シリーズの第一作となった作品である。いつか読んでやろうとネットで取り寄せ、机の後ろの未読書の山に積んであった。
先日の出張に持ち出して、新潟からの新幹線で読み終えた。
大学の後輩から失踪した恋人を探してくれと頼まれて、とりあえず動き出してみれば、何やら殺人事件につながっているらしい。独自の人脈を駆使して、夜のススキノを舞台に探偵は徐々に核心に迫っていく。
読み口は極めてテンポよく、刹那主義、楽観主義に振舞ってみせるが実はなかなかしたたかな主人公は、そこそこ喧嘩も強く、押しも利いてカッコいい。
事件が解決したあとの、「実は」の後日談も用意されていて、これはかなり綿密に計算されている。シリーズにつながる脇役達の登場も、この作者の後作から読み始めた私にとっては、嬉しいものだった。読んで満足の名作である。
一緒に取り寄せた、ライダー定食 光文社文庫。
これは、同じ作者のデビュー前の短編集。うって変わって、奇作、怪作の集成で、意外性満点の何とも人を食った作品群である。
92年の、この作家のデビュー作、ススキノ探偵シリーズの第一作となった作品である。いつか読んでやろうとネットで取り寄せ、机の後ろの未読書の山に積んであった。
先日の出張に持ち出して、新潟からの新幹線で読み終えた。
大学の後輩から失踪した恋人を探してくれと頼まれて、とりあえず動き出してみれば、何やら殺人事件につながっているらしい。独自の人脈を駆使して、夜のススキノを舞台に探偵は徐々に核心に迫っていく。
読み口は極めてテンポよく、刹那主義、楽観主義に振舞ってみせるが実はなかなかしたたかな主人公は、そこそこ喧嘩も強く、押しも利いてカッコいい。
事件が解決したあとの、「実は」の後日談も用意されていて、これはかなり綿密に計算されている。シリーズにつながる脇役達の登場も、この作者の後作から読み始めた私にとっては、嬉しいものだった。読んで満足の名作である。
一緒に取り寄せた、ライダー定食 光文社文庫。
これは、同じ作者のデビュー前の短編集。うって変わって、奇作、怪作の集成で、意外性満点の何とも人を食った作品群である。
by yokuya2006
| 2008-10-04 19:26
| 趣味の読書
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