9/8 北海道ブラックアウト、その後

北海道を襲った5日の台風、いたるところで大木がなぎ倒された。
我が社の施設にも木が倒れ掛かるなどの損傷ありとか、心配していたら今度は6日未明の大地震だ。

震源地では大規模な山崩れ、そしてまさかの北海道全域(発電所を持つ離島を除く)での大停電、電力供給ネットワークの脆さを露呈した。
札幌本社では6~7日は社員は自宅待機、交通機関は動かず、事務所に出ても電気が来なければPCも動かない。

私は千葉にいて仕事柄、道内事業所との電話やメールのやり取りが多いのだが、固定電話は不通、やむを得ない場合には携帯電話、そして固定PCでのメールは開けない。やきもきしながら、まずは電源回復を待つことになった。

不謹慎にも、7日の夜には新橋で退社した先輩方との飲み会。
夜に実家からの電話で、電源回復を知らされ、とりあえず一安心したところだ。

北海道では酪農家が搾乳機械を動かせない、何とか搾乳できても牛乳の冷蔵保存装置(バルククーラー)が動かない。
だいたい乳業メーカーも停電で稼働できず、集乳ローリーも来なければ牛乳も出荷しようがない。

事故った厚真火力発電所は北海道の主力パワープラント。海外炭の使用を前提に苫東の海に面した立地だ。
苫小牧から日高に向かって海側を走れば、発電所の雄姿と、その横の巨大な石炭貯蔵場が嫌でも目に入る。全道の電力需要の4割を担うとされた泊原発が停止中であり、近年は火力発電所の高稼働が続いていた。そこが被災したのだから影響も大きかったのだろう。

危機に及んで、すぐに原発を再稼働させ電力回復ができたなら、原発の株も上がったのかもしれない。
しかし、原発は臨界まで持っていくのに一苦労する鈍重な・重厚?なメカニズムであって、そーは行かない。むしろ使用済み核燃料の冷却にも、もちろん施設内の制御機器にも、外部電源が必要なのだ。

ほくでんサンにしてみれば、泊の再稼働が見通し不透明の中で、高負荷となっていた主力発電所が被災したのだからお気の毒ではあるけれど、そろそろ電力の地域分散と相互補完ネットワークを考えてほしいものだ。原発はもう諦めましょうよ。

そー言えば、昔読んだSFに、何らかの原因で荒廃した地球を舞台に、人類文明の灯火たる原子力発電所の稼働を死守する物語があった。電力を失えば人類は文明を喪失してしまう。子孫に文明を継承するために、我々は原発を守らなければならぬのだ。
それなりに面白く読んだ記憶がある。昔の原発は人類の叡智の結晶、科学力のシンボルだった。バラ色だったあの頃、、、

by yokuya2006 | 2018-09-08 10:15 | エネルギー | Comments(0)