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3/5 豆腐の飼料化

この日の天職は技術系仕入職。
豆腐のエコフィード化を模索する企業さんと打ち合わせに、車を走らせた。
豆腐粕(おから)の飼料化方法は、乾燥とサイレージ化の二つがある。前者は水分を10%以下に落とせば保存性もあるしハンドリングも良くなるから、配合飼料工場などで原料として購入してもらえる。但し、石油を炊くわけなのでエネルギーコストがかかり、売価でこれを回収できるかが難しい。残念ながら多くは逆ザヤで販売せざるを得ない。
後者は、我が社の得意な乳酸菌を添加したサイレージ(乳酸発酵させた言わば漬物)にする方法で、かかるのは包装資材代と乳酸菌代くらいのもの。但し、まだおからが熱いうちに処理してすぐさま密封しなければならないし、製品は重く嵩張るので広域流通には向かない。これは、TMRセンターで原料とされるほか、酪農家さんが直接購入して牛に給与している。

今日の話は、粕ではなく豆腐そのもの。工場では出荷の調整や包装不良などで、十分食べられる品質の豆腐が沢山廃棄されている。これを飼料化できないか、とのことだ。
当方の試験によれば、豆腐も新鮮なうちに、しかるべく水分調整して、乳酸菌を添加すれば、乳酸が生成してpHが下がり保存性は確保できる。少し酢酸臭がするのが気になるかな。牛さんの嗜好性はどうでしょうね、今度はきちんと実験区を作り成分分析もしてみましょうね、など打ち合わせてきた。粕ではないので、当然栄養価は高いはずである。

3/5 豆腐の飼料化_f0057955_14115530.jpg春の陽気の中をドライブ、窓を開けて風が車内を吹き抜けるのも気にならない。しばらくぶりに走ったら、北関東道も圏央道も整備が進んでいて、大いに時間短縮できた。

帰路立ち寄った道の駅、二宮尊徳ゆかりの地だそうで、昔懐かしの銅像があった。

ちょうど季節のご当地イチゴ「とちおとめ」が、小粒のものが安く売られていたので1,000円で4パック購入。大粒のものは高いけれど、我が家で食べるのなら、これで十分だ。
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「とちおとめジェラート」の実演販売。
400円の食券を買って渡すと、おねーさんが冷凍ケースの中の陶器のうえで、苺のスライスを潰してジェラートと混ぜ混ぜしてくれる趣向であった。
少し高いけど、美味しかったね。

我が家に戻り、苺を洗ってテーブルに山盛りにして置き、家族でパクパク。
次の日の昼には、全て食べてしまった。残ればジャムにしようと思う間もなかったことである。
by yokuya2006 | 2010-03-05 22:43 | エサと飼料化 | Comments(0)
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