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3/26 不景気が糞尿処理にも影響してきた

糞尿処理で過去にお付き合いしたお客様から、最近相談を受けることが多い。
オガクズが、どこかで手に入らないか。と言うのだ。

不景気で、住宅建設も低調なのだろう。木工場から出るノコ屑、オガ屑、合板メーカーから出るカンナ屑、どれもウシ屋さんの敷き料として特に内地では欠かせないのだが、最近は供給が悪化しているらしい。

カナダからオガクズのペレットが輸入されている。
北米や北欧向けに、ストーブ燃料として流通していたのを、畜産の敷き料目的で我が国に輸入したもので、ハンドリングがよく吸水力も大きいので、国産オガクズに比べると多少割高だが重宝されていた。
国産の出が悪くなったから、それでは輸入のオガクズペレットと考えて商社に問い合わせてみたが、これも品薄であると言う。
考えてみれば当たり前、カナダのオガクズなど正に米国サブフライムローン景気に支えられていたわけで、これが昔と同様に発生している訳もなかったのだ。

堆肥発酵機には、食用油の濾過の際に出る副産物の珪酸白土を使う機種がある。
食用油脂に含まれる夾雑物をジットリ含んだ濾過材だから、カロリーが極めて高く、その発酵熱(酸化熱)で特に乳牛の糞を乾燥処理するのに都合が良かったのだ。
これも、最近の不景気で外食産業の揚げ物需要が減ったため、国内の食用油脂の流通が停滞して生産が絞られているから、やはり供給量が細まってしまいユーザーは悲鳴を上げている。
我々エサ屋が、搾油の副産物の油粕が出ないと言っているのと同じである。

モノの流れが滞れば、今まで副産物の恩恵を得ていたところにも、そのしわ寄せが及ぶ。
副産物は捨てられていたわけではない。その川下では、そこそこ上手に利用されていたわけなのだ。受給のバランスが、新しい秩序が出来上がるまでは、皆バタバタする事になる。
by yokuya2006 | 2009-03-26 23:10 | 堆肥化とNPO | Comments(0)
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