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f0057955_18434242.jpgル・オタク フランスおたく物語 清谷信一著 講談社文庫。
98年に発行された先見の書を、10年を経過して追補、文庫化。
今や世界の価値観となった日本のアニメを、あの時点で予言していたのは流石だ。

なぜ、ヨーロッパで、フランスで、UFOロボ・グレンダイザーが、リボンの騎士が、ガッチャマンやハーロックや魔法使いサリーが人気を博したのか。
なぜYoutubeで、イタリア人が日本語でテッカマンの主題歌を歌って盛り上がっているか。この本を読めば、なるほどと腑に落ちる。

日本アニメの浸透を受けて、当時のフランス政府が示した拒絶反応、しかし欧州おたく達の力がもたらした勝利を知りたまえ。

与党の「国立メディア芸術総合センター」構想を、民主党鳩山代表が「漫画喫茶」などと酷評しているらしいが、マンガ=ガキの読物=マンガの好きな(と伝えられる)麻生首相への攻撃材料くらいの発想であるとすれば、お寒いことだ。
著者の清谷信一氏の公式ブログ「清谷防衛経済研究所」を読んで、ジャパン・クールの意味と価値を正しく認識していただきたいものだ。
f0057955_21381459.jpg新渡戸稲造 著、奈良本辰也 訳、三笠書房。

実は、まんが版を買った上で、近くにあった新訳(といっても新しくはないらしいが)も、目にとまったから一緒に買ったのだ。

まんがで読破、武士道 イーストプレス。f0057955_21383716.jpg
マンガはすごい。よく分かる!!
構成も、かなり原作がデフォルメされているが、芯は外していない。よく出来た作品というべきであろう。

マンガは、都内からの帰りの電車の中で読めてしまった。
訳書に取り掛かったら、これはなかなかスラスラとは読めない。
じっくりと、何度も読み返しながら、堪能させていただいた。
現代の日本人の感性に、まだ引き継がれている武士道の価値観。
これは民族に刷り込まれた行動様式であって、良くも悪しくも根深いものである。
清く美しいが、前提として己を律して、また強くなければならぬ。
この前提が揺らいでいることが、問題であろう。自分に甘いのが現代人である。
27日 鹿島の飼料コンビナートまで、お客様をご案内。
またしても1時間前に「着きました」の電話があるが、当方は予定通りです。悪しからず。
私だったら、約束の時間に早く着いてしまっても、時間つぶしをして待っているのだが、お年を召した方々はせっかちである。しかも、待ち合わせ場所から離れたところにいます」では、何のための待ち合わせ場所か解らんではないの。お年を召した方は自己中である。

28日 朝から雨。傘をさして昼に都心に向かう。
アポを取った時間には、ちと早いから、地下鉄を一駅前で降りて歩く。
地上に抜けると沖縄だった。わしたショップ銀座店、昼のそこは極彩色になった。
しばらく来ていなかったが、随分と立派になりましたね。

一階は、沖縄の食料品がこれでもかと並んでいて、地下一階は泡盛がズラリ、三線もあり、沖縄らしいTシャツも、そしてCDも並んでいる。
見切り品のゴーヤー一本150円也と、チャンプルーの素(調味料)徳用850円也を買って、今日の晩ご飯はゴーヤーチャンプルーをかあさんに作ってもらう事に決めた。

道すがら、このあいだmikikoさんに教えてもらった「ゆりの木」に会いに行く。
もう花の時期は終わりつつあるらしく、数は少なかった。
相変わらずの存在感のある花。来年も楽しみにしていよう。
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25日 昼前に家を出て、川崎まで打合せに。
終われば戻って、少々時間は遅くなったが二十数回目の結婚記念日。
イタリアの発泡ワインと白ワインで乾杯した。
帰路の稲毛駅で、千葉市長選の民主党候補者が街頭演説。地元の衆議院議員もバックアップしていた。
31歳とは、なんとも若い。私は民主党を支持するものではないが、最近のハコ物が目立ちすぎる千葉に住む者としては、若い彼に託してみるのも良いのかもしれないな。

26日 市内で打合せ。事務所に戻ってまとめの仕事。途中でNPOの仕事に呼び出されたりで、8時を過ぎてしまい帰宅した。
自宅には、地元の自民党衆議院議員からの手紙で、市長選には自公推薦候補者を宜しく。
逮捕された元市長の下での副市長で、事件前は後継者を標榜していたから、一時は無風選挙と思われたものだが立場は辛かろうな。

さて、ウェブでは共産党も候補者擁立を決めたようだ。やはり面子があるのだな。
これは、失礼ながら自公陣営が喜ぶだけだろう。
31歳と、63歳と、65歳か。ダブルスコアであるね。
早朝は雷鳴で起こされる。
シトシトと降り続き、雨粒は大きくないが、そこそこの大雨となった10時頃、生ごみ処理機のメンテに家を出た。あてにした工具箱が、あるべきところになく、その他の資材も含めて取りに走ったから、目的地には昼前になってしまった。

発酵槽が過湿で、どうやら排気がうまく行っていない。排気ブロワの配管を外してみると、ブロワまでの配管内は正常、ブロワも問題なし、いや吹き出してくるのだから、これは脱臭槽の中で詰まっているのだな。

塩ビの配管は、私が施工すれば間違っても接着しないのだが、やはりしっかりと接着されている。塩ビ管とエルボとソケットを買ってきて戻り、配管を切断して覗き込めば、なるほど脱臭槽の中で配管が下を向いている。シャワリングの水位が上がって、しかしドレン抜きが上手く機能しないから、ブロワが排気を押し切れなくなったのだ。

さあ、では脱臭槽をメンテしようにも、上下の円筒をフランジでボルト止め構造は、ボルトを外せばよいのだが、上下の円筒には水道管が溶接されていて、これは外し様がないではないか。
どうしてメンテのことを考えて設計しないかなぁ、このメーカーは。腹の立つことだ。
結局、手動でドレン抜きして通気は確保したが、中が見えないのは不安である。

ドタバタと忙しく、昼飯はホームセンターで求めた「ブルーベリー&クリームチーズ」と「小倉」の鯛焼き200円也を、缶のお茶100円とで済ませた。これがなかなか旨いのは、幸運であった。

帰りに会社に寄って、明日と明後日の出張準備。これで明日は早出して資料作りをしなくとも、ゆったりと出張に向かえるというものだ。雨も夕方にはあがった千葉である。

北海道の実家が送ってくれたグリーンアスパラガス、旨いなぁ。
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事務局から配布してくださいと届きました。ネット配布のほうが効果ありでしょう。
ご近所の方々、どうぞ足をお運び下さい。
しかし、何故「ちばし」なんだ?漢字じゃあ、感じ悪いのか?(おやじギャグ)
20日 会社で、豪州、北米、中国に出張した同僚の出張報告会のスライドショー、ワイン付き。
私も、かみさんの手づくりツマミでサポートした。まさに百聞は一見に如かず。報告文書を流し読みでは判らない現場のイメージが重要である。
21日 社内イントラネットのメンテで忙殺される。
22日 午前中は研究農場で来客対応、午後からは事務所に戻って来客対応。その後の雑務で、あっという間の午後7時。仕事で街に出ていたかみさんとイタメシ屋で合流、そのうち息子も都内から戻って合流。この店のカルボナーラは絶品だ。
カルボナーラ評論家の息子が言うのだから、間違いない。
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23日 懸案のブログ記事をまとめる。書き流すのとは大違いで、随分時間を要した。
ベランダの花の手入れと水やり。夕方からはNPOの仕事で外出。
大きな花を咲かせるツツジの時期が終わったら、今度は小さな花を咲かせるツツジ(名前がわからない、植物に弱い私)が満開の千葉である。
以上、つらつらと思うところを書いてきました。
実践者の方、この分野でお詳しい方には、何を今更と思われたでしょう。ご容赦ください。

書き始めたきっかけは、コメントいただいたKOUさんとのやり取りでしたが、実は「剪定枝の堆肥化」は、いつか自分なりにまとめておきたいと考えていたのです。
書き終わってみれば、何のことはない、KOUさんが実践されていることを小難しく書いただけ、少々赤面です。経験に裏打ちされた実践者は偉大です。

さて、私は生ごみ処理のNPOをやっているので、よくこの話題にも出くわします。
生ごみ処理が、微生物を誘導してやれば比較的簡単にできることから、剪定枝の堆肥化も微生物で簡単にできる、などと期待をこめて?知ったかぶりする人が多く、閉口しています。
多くは、粉砕機を売りたい企業の回し者だったりします。勿論「粉砕」は必要なのですが、堆肥化は微生物が働くのだと言うことを常に意識しておかなければなりません。

人間は、微生物が働き易い環境を作ってやるだけ。後は微生物に頑張ってもらう。
「微生物さん有難う」の謙虚な姿勢が必要ですね。
堆肥発酵機の世界もそうなのですが、どうも機械屋さんは装置の力で「エイ、堆肥になれ!」と力むところがあって、微生物には頓着なしの例が多いです。

微生物に過度な期待をする方も多いのですが、リグノセルロースの難攻不落は建築史が証明しています。材木をパクパク食べるスーパー微生物がいるのなら、我が国の木材建築物はとうの昔に崩れ去っています。もちろん、ナミダタケやシロアリ被害はありますが。

有機物を無為に燃やすのは、地球に生きる一員としてはルール違反です。かと言って、剪定枝の堆肥化には、場所と時間が必要なことを「覚悟」しなければなりません。自治体での取り組みで、近隣で発生する正しく処理された畜糞堆肥を調達し、これと混合して切り返しができる屋根付き施設を整備することに尽きると思いますし、これには経験に裏打ちされた正しい知識を持った管理者が必要です。

最近は、剪定枝などのリグノセルロースからバイオエタノールを取り出す研究が盛んですし、国内でも実用化されているところがあります。果たしてコストは見合うのか、その副産物の処理をどうするか、今後の研究に期待したいものですね。

蛇足の蛇足
リグニンは、流石のルーメン微生物も歯が立ちません。などと書きましたが、若干は分解を受けて可溶化され、所謂リグニンフラグメントになることが知られています。複合生菌剤の投与によって、家畜の糞の性状が明らかに変わる事があるのは、これが原因かもしれませんね。
話が脇に反れました。結論的なものを書きましょう。
・比較的柔らかな花木類の剪定枝の堆肥化では、セルロースの分解もそこそこ進む可能性があるでしょう。
・しかし、放線菌を真っ白に増殖させた高温発酵環境でも、「おがくず」由来のリグノセルロースの分解状況は「2~3ヶ月ではこの程度に過ぎないという事実」をもとに考えれば、一般の堆肥化過程で剪定枝の繊維分解がある程度進むには、やはり半年、一年の時間が必要だと言えるでしょう。

従って、花木類の剪定枝の堆肥化の要点は、
①リグノセルロース系材料の堆肥発酵には、少なくとも一年以上の時間をかける。
まず始めに、落ち葉や米ぬか、油粕などの易分解性有機物と、難分解性有機物である木質系の剪定枝では、同じ堆肥化でも「材料が異なる」ことを理解する必要があります。木質系はCN比、つまり炭素率が極めて高いので、微生物はなかなか歯が立たず、しかもリグニンを分解できる微生物は限られているのです。

②リグノセルロースへの微生物アタックを助けるため、できるだけ剪定枝原料は粉砕する。
粉砕したほうが、原料の表面積は大きくなって分解を受けやすくなります。しかし、これをギュウギュウ詰めにすると、空気の流通が悪くなって逆効果となるので注意が必要でしょう。

③微生物が活動し易いCN比に調整するため、剪定枝には窒素源を混合する。
花木類の剪定枝のCN比を100弱と仮定(公園樹木の剪定枝などは、もっと大きな数字です、念の為)すると、前述の牛糞堆肥を等量混合すれば、混合物のCN比は30弱となり、これは微生物にとって有機物を分解・同化する良い環境となります。窒素が少なければ、微生物だって窒素飢餓(このような言い方は本来しませんが)を起こし、自分の体を増やすための蛋白質や、酵素を作れません。従って微生物分解は遅れざるを得なくなります。

④発酵熱を保持できる環境を作る。
堆肥発酵させる場合は、目安として「少なくとも5立米以上の山」を作ってください。といつも申し上げています。山が小さいと、内部の発酵熱が放散してしまい、発酵の効率を落としてしまいます。発酵熱が蓄積することで、堆肥の山には空気の流れができ、水分蒸散が進みます。また、温度上昇によって微生物の酵素活性は高まり、従って分解が進み、微生物は爆発的に増殖して更に堆肥発酵の効率は高まります。
堆肥発酵の初期には、山の上にシート掛けするのも効果的です。これは、発熱が安定した時点で取り外します。
どうしても小規模な処理系でやらざるを得ない時は、加温するのは現実的ではないので、何らかの形で保温を考えます。発酵熱が逃げない容器を工夫することになりますが、この際には、空気の流通を妨げないように容器の設計には注意が必要です。

⑤牛糞堆肥をタネ菌として使う。
手っ取り早いのは、高温発酵して放線菌が増殖している牛糞堆肥を「タネ菌」として使うことでしょう。タネと言うと少量で済むような気がしますが、前述の通りCN比の改善を考えれば1/3量から等量混合ぐらいがちょうど良い割合(重量比)です。
経験上、両者を均一に混ぜるより、一山を4層くらいに分けて交互に積んでいくほうが結果が良いみたいです。何故でしょうね。
また、剪定枝の分解を考えれば、牛糞は完熟よりも、まだ若干汚物感を残している状態、完熟手前で荒々しく熱が上がっているものの方が良いです。しかし、これは臭気を伴いますので、場所を選びます。

続く
さて、剪定枝の成分はどういったものでしょう。
下記は私の会社で分析した結果ですが、「おがくず」のリグニン量は乾物中24%、同じくセルロースは52%、ヘミセルロースは12%でした。またCN比は179と非常に高いものでした。
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これは木材の場合ですので剪定枝や、とくに花木類の柔らかい枝葉では、半分程度つまり70~80と捉えて良いようです。(この資料は、私の堆肥処理プロモ用スライドを切り貼りしたものですので、今回のテーマとは関係ない記載もあります。以下同じ)

セルロース、ヘミセルロースの基本構造は、糖の分子が直鎖状に重合した天然高分子なので、分解すれば糖ができてこれは微生物のエネルギー源になります。一方でリグニンは、ベンゼン環を持つフェノール類が高度に重合して三次元網目構造を形成した巨大な生体高分子であり、セルロースを接着する役割を果たしています。

堆肥化の際に、易分解性物質の発酵分解をジャンプ台にして温度が上がり高温放線菌を誘導できれば、ヘミセルロースが、次いでセルロースが分解を受けます。
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しかし、下記のとおり2~3か月の期間では、しかも「おがくず」由来の強固なリグノセルロースでは、セルロースの消失量は3割ほどに過ぎません。リグニンに至っては、この間はほとんど分解を受けません。

ちなみに、我々は「敷料リサイクル」を目的として、水分の少ない「戻し堆肥」を最短期間で製造する方法に特化しています。「堆肥を完熟させては栄養分をロスするだけ」とのご意見の方がおられ、ごもっともと思います。この意味では、むやみに高温発酵に持ち込むこのやり方は、一般的でないかもしれませんね。

続く