午後から霞ヶ関。農水省でエコフィード事業に対する注意点を教えてもらい、その後は東新宿まで移動して職安通りのビルにあるお客様の事務所で打ち合わせ。
帰りは、大久保通りを新大久保駅まで歩いた。
f0057955_21235084.jpg
すごいな、この界隈は。
日本語も見えなくはないけれど、目に飛び込むハングル文字と、耳には行きかう人たちの非日本語(多分韓国語なのだろう)で、まるで外国を歩いているようだ。
初めて来たのだが、大変に驚かされた。打ち合わせは予想通り低調だった。
f0057955_20291076.jpg副題は、南の海のふしぎな生態系。
本川達雄 著、中公新書。
これはエッセイではなく、自然科学読物。

サンゴに関するQ&Aと、サンゴ礁に関するQ&Aを基礎編として、より詳しく読者をサンゴの不思議に導いてゆく趣向になっている。

刺胞動物であるサンゴが体内に共生させている褐虫藻。
光合成を行う褐虫藻が、住処を提供されサンゴの老廃物や二酸化炭素を利用して、栄養分や酸素をサンゴに与えてくれる。
この程度のことは知っていたつもりだったが、サンゴが光を遮ったり或いは発光して褐虫藻の光合成を最適に制御しているとまでは知らなかった。

この両者の共生関係が、また結果として生産性の上がったサンゴの分泌物が、実は澄み切って貧栄養の熱帯の海の生物の多様性を支えていたのだ。

そして、何と!サンゴと褐虫藻に加えて二枚貝がサンゴ骨格に潜んでいる場合があるという。
貝は、サンゴが利用できない植物性のプランクトンを食べ、余剰となった褐虫藻を食べ、この3者による共生は更に効率が高まっているのだ。

最後に、サンゴの白化(海水温が適さなくなった褐虫藻が、サンゴから抜け出る状態)や、温暖化、オニヒトデ問題など、サンゴ礁の保全に触れて本書は終わる。
生物の獲得してきた智恵は、素晴らしい。生き物への好奇心を十分に満足させてくれる好著である。
早朝から、東京経由で長野駅に着いたのは10時前。
長野駅で新幹線「あさま」から降りれば、ホームには雪がフワリフワリと降っていた。
f0057955_2110553.jpg
そのまま商社の方にピックアップしてもらい、エコフィードの打ち合わせ。
先方様には、ご協力いただいて有難し。

昼過ぎにまた長野駅、ホームの立食い蕎麦を掻き込んで新幹線。2時頃には東京駅にいた。
会社に戻って、3時過ぎからお客様。打ち合わせが終わって、最寄の駅までお送りして、今日の出張報告と、午後からのお客様との打ち合わせメモをOutlookメールで社内関係者に送り、明日起案する稟議書を書いて、帰宅した。

今日の日程は飛行機は使っていないが、生物に許される空間移動能力を越えていて疲れた。
これは寿命が縮むというものだ。早く寝て、取り返さねばと思うが、今日は息子が札幌から戻る日であった。
f0057955_1924656.jpg本川達雄 著 阪急コミュニケーションズ。
2005年の、著者のおそらく初エッセイ集であるらしい。

本川先生の名著「ゾウの時間、ネズミの時間」的に考えれば、動物の心臓はドッキン・ドッキン・ドッキンと15億回打って止まるのであるから、これは人間では40歳ほどである。
我々は現在、80歳近くの平均寿命を得ており、しかし、やはり実際には老化現象は40歳くらいからスタートするのだから、そして自然界では老化した個体が生き延びる例はないのであるから、既に人類は「おまけ」の時間を、「おまけの人生」を獲得しているのである。

その「おまけの人生」を、如何に生くべきか。
本川先生は、森羅万象が同じ時間の上に流れていることを、全ての生き物が「等速のベルトコンベア」に乗って未来に運ばれているイメージに、疑問を提出する。同じ人間でも「子供と老人」では、時間が違うのだと仰る。時間の重層性である。

この本の後半の4割ほどは「道元の時間」と銘打たれて、平成13年に開催された「道元フォーラム」の講演録がもとになっているらしい。
生物がエネルギーを使うと時間が経過する。生物は時間を使ってエネルギーを生み出す存在である。生きることとは、エネルギーを使ってその生物独自の時間を作り出すのである。
道元は、このことを「尽力経歴:じんりききょうりゃく」と言っているそうな。

自然界には存在しない「老いの時間」を持つことを許された我々は、ではどうすればよいのか。
若者とは違う時間を生きているのだ、と悟ることではないか。

私としても、この年になって無理をして定年までは若者の時間に合わせざるを得ない状況だ。
しかも、若者時間は近年ますますIT化が進んで早くなっている。まあ、今のところ何とかやれそうな自負はある。
しかし、周辺には、若者の時間に不適合を起こして混乱するご老輩も多々見受けられる。
私は、未練がましく現世にすがるまい。
10年先の生き方が見えてきた気がする、深い哲学の書である。
朝から日光を目指す。エコフィードの打合せ也。
東北道を北上し始めたら、周囲の畑が白く変わってきた。雪が降ったのだな、うらやましい。
しかし、どんどん暖かくなっているから、日光について周囲の積雪量は多少多いものの、道路は完全に溶けているし、除雪した跡もある。せっかくスタッドレスを履いているのに、あまり雪を踏む機会がなかった。
f0057955_19503681.jpg行き帰りの高速道路は、今日も渋滞無しで順調だった。
途中の佐野SAで見つけたプラスチック製の「おもちゃ」、スイッチピッチと言う。
回転をつけてポンと放り投げると、あらま、色が変わって落ちてくる。これは面白い。
商品に書いてあったサイト⇒「ラングスジャパン」を覗くと、ほかにもいろいろと面白そうなのがある。
なかなか独創的、面白いものを考える人もいるものだ。
7:30に新宿南口あたりで待ち合わせ、朝の6時過ぎには湾岸習志野から東関道に乗った。
或いは、遅すぎたかとも思ったのだが、まったく渋滞はなく、首都高を抜けて新宿に出たのは6:50だった。

午後から富士でエコフィードの試作にと、原料をダンプで運んで到着したのが12:30、さあ昼飯と思ったら別の原料を積んだトラックが到着してしまい、荷降ろししているうちに現場作業が始まってしまった。
そのまま作業を見守って、そのうち空いた腹ペコもどこかに行ってしまい、そのまま御殿場までダンプを返しに行って、同行してくれた方を八王子まで送り届けて、夜8時過ぎには自宅に戻ってきた。昼飯抜きで頑張った一日。

帰路の中央道も、戻りラッシュの時間と思いきや、渋滞無しで、首都高から湾岸線に抜けた。
どうも、車の数が少ないようだ。

カーラヂヲのニュースでは、山陽新幹線の2月の乗客数が前年同期比で15%減少と伝えている。企業が出張を手控えているとのことだが、経費節減ばかりではあるまい、そもそも出張する目的たる業務が低調なのではないのか。

高速道路のスイスイも不景気の影響なのだろう。高速道路で車が混まぬのは良いことではあるが、、、
先週お邪魔したお菓子の関係の会社さん。不景気で売上げが低迷、副産物の出方も当然悪くなっている。お約束していた量の「くず」(=私にとってはエコフィード)が、お出しできそうにありません。ゲゲゲっ。

週が明けて、今日は隣の原料手配部隊が朝から騒がしい。
外食産業が、やはり景気の低迷で、揚げ物が減ったために、食用油の需要がガタ落ちしているらしい。
従って油粕類(=エサ屋にとっては伝統的な蛋白質原料)の発生がやはり落ちていて、エサ工場では原料が間に合わない、とドタバタしている。

景気が悪くなると、当然の事ながら食料品の生産も落ち込むから、副産物の発生量も低下するわけだ。
食品の副産物の多くは飼料化されているから、つまりは飼料原料の生産が落ち込むのだ。
所詮、飼料原料は副産物。副産物を作っているわけではありません、と言われる。
確かに、そんな値段で買ってはいないので、文句は言えない。
でも、飼料原料価格は、間違いなく上がるだろうな。
13日の金曜日、守谷まで行って帰ってきた。毎度の事だが、先方の担当者さんが交代してしまうと、これまでの話がリセットされてしまう。所詮は副産物のエコフィード、悲しいことだ。

14日 朝から奥さんと家の掃除、今日はいつも手伝ってくれる息子が札幌に遊びに行ってしまったので、二人で家中の掃除。午後から、息子の出来上がった背広を受け取りがてら、友人夫妻をお招きして、セミナー発表の最終打合せ&ディナー。いろいろ話して楽しかったことだ。

15日 やたらと暖かい日だ。植物の手入れをして、一日のんびりと音楽を聴きながら、本川先生の本を読んで過ごす。凄い本を読んでしまった。

16日 午後から突然に麻布台まで行って帰る羽目になり、戻って忘れぬうちのの備忘録。8時には自宅に戻り、頂きものの旨い焼酎のお湯割りで夕飯と、続けてDVDでE.T. 初めて見た。

17日 友人のセミナー発表だが、忙しくて出席できず。ひたすら仕事。
午後から、お客様。表計算を駆使して、まだまだ俺は事務のプロである。何とか今週と来週の日程を構築して帰宅。途中で、今日の友人のセミナーの上首尾を聞き、嬉しい。

明日から月末までは、何か久し振りに仕事に追われる気配也。しかし、乗り切ってお見せしよう。息切れせねば良いが、、、
f0057955_953249.jpg本川達雄 著 阪急コミュニケーションズ。
著者の三冊目のエッセイ集である。
2006年から2007年にかけて、「月刊プシコ」に連載された「ナマコ・エッセイ」が全体の4割ほどで、そのほかは1990年代も含めて新聞・雑誌のコラムに掲載されたナマコ以外の「ヒトの時間エッセイ」などが集められている。

何故に世界平和かといえば、ナマコが尊敬できたからである。
特に芸もなく見えるナマコだが、じっくりと付き合うと謎が解けて理解できるようになった。理解できれば、その価値を認めて、好きにはならずとも尊敬できるようになる。
好きなものばかりと付き合うのが最近の世の「危うい」傾向だが、じっくりとナマコに付き合う経験をしたヒトが増えれば、世の中円満、世界は平和になる。と仰るのである。大人である。

唯一の神を崇める西洋(米国)と、多数の仏を置く日本との精神風土の違いから述べる「寿司サイエンスとハンバーガーサイエンス」が、巻末に収録されている。著者が米国留学中に書いたもので原文は英語の、その日本語版である。とても興味深く読んだ。
f0057955_15224354.jpg
昼で終わるはずの堆肥発酵機の修理作業が、なかなか先が見えない。
壊れたモーターは、修理済みのものに取り替えたので、運転可能になった。早速、処理済みの堆肥を排出してローダーで堆肥舎に移動、また牛舎の除糞と装置への投入が可能になった。
しかしその後の機体調整がままならぬ。
このまま同僚を残していくと、多分 今日中には終わりそうもない。午後からの移動は諦めて、好奇心いっぱいの牛たちの視線(何やってるのぉ~)を浴びながら、おやじ達はひたすらメンテするのだった。

午後6時に、何とかケリを付けて東京方面に戻りはじめた。
この時間だと、東京に入る車は少なくなって、渋滞もなく東名から首都高を抜けられた。
海老名SAは混んでいるだろうと、その手前の中井PAで遅めの夕食。すっかりリニューアルしてこぎれいな建物になっていた。
コンビニが併設、24時間営業の蕎麦・饂飩屋は、打ちたて茹でたて麺がなかなかいける。
車を飛ばして、自宅についたのは10時半ころだったか。
久々の肉体労働で、明日・明後日の筋肉痛を予想することは容易い。
f0057955_15314434.jpg