11/27付けで、農林水産省のプレスリリースがあった。
過日の事故米不正流通騒動の反省から、10月2日に省内に改革チームを立ち上げ、国民視点に立った業務・組織の見直しについて約2ヶ月の集中検討を行い「改革の緊急提言」をとりまとめ、農林水産大臣に手渡したとのこと。また翌28日付けで、石破農林水産大臣からの談話も公表されている。農水省の 「農林水産省改革のための緊急提言」関連ページ

少し自己批判(卑下)し過ぎではないかと思わせる書き方で、当世このくらい反省して見せなければ通用しないと言うことなのか。根本的な問題点として最初に来るのは「国民のためにこそ存在するという使命感の欠如」だそうだが、本当に欠如してましたか。
多少の不足や変質や勘違いはあっただろうが、欠如ですよ、欠如! 欠落よりはマシだが不足よりは意味が重い、欠如!

一所懸命やっているお役人さんの中には、嫌になっちまう人も多いのではなかろうか。
尻馬に乗って騒ぐマスコミや企業関係者がいたら、こう言ってやりたい。「ほお~、貴方の会社は、貴方の日々の為されようは、さぞかしご立派なのでしょうね~」
他人事ではない。私も日々の業務遂行上の誡めとすべき、誠に謙虚な分析ではある。

大臣談話の同日に、日経新聞に「農地借用の原則自由化」の記事が載った。
農地法を改正して農地の借用を原則自由化し、結果として企業参入を即して農業の大規模化するなど生産効率を高めるもので、近く政府の経済財政諮問会議に示し、来年の通常国会で改正法案を提出する運びとか。
昨年の夏頃に、一度新聞ダネになった記憶があるが、ようやく動き出すのだな。

前述の問題点には、こうも書かれてある。「攻めよりも守りを重視する消極的判断の横行」
いいじゃないですか、攻めで行きましょうよ、攻めで!

これもきっとマスコミや既得権益者が騒ぐのだろうな。何せ、国民や個人事業主は純真無垢なことこの上なく、悪いことをするのは企業、特に大企業との図式が好きなのだ、この国は。左の党も、マスコミも、そして何故かこれまでのお役所も。
やらせれば、企業のほうが効率よく、環境負荷も少なく、キチンと税金も払いながら、国のために農業ができる場面もあるのだ、というところを見せてやろうではないか。酪農分野では、自給飼料や飼料稲WCSのコントラ経営などが面白そうだ。食料自給率も向上するし、低コストで安全安心な農産物に貢献できるだろう。これらと連携したTMRセンターも運営し易くなるだろう。

お陰で、トラクタなど農機具の会社の株が上がっているらしい。誰も考えることは一緒だな。
f0057955_17132999.jpgフィリピンにご一緒した方からもらった画像データの中に、バロットの写真があった。

夜になると、通りに売りに来るらしい。
あの夜は、わざわざ我々のために奥様が買ってきてくれたのだ。

アヒルの卵の茹でたのだが、問題と思われるのは殻の中に雛鳥が入っていることだ。つまり、孵化直前まで育っている卵を茹でるのだが、ここではポピュラーな食べ物と言うから、私が食えぬこともあるまい。

f0057955_17141893.jpg上下を間違えぬように、コツンと小さく割って穴を開ける。ここから塩をパラパラして、中のスープをジュジュっと啜り込む。次に、殻を少しずつ取り外していって、ある程度はがしたところでパクリと食べる。

お味は、卵と鶏肉の中間で、少しコクがある。なかなか旨い。
殻の底には、硬くて食べられない部分が残る。
同行した方が曰く、前回は殻を割りすぎてしまい、目と目が合ってしまって食べにくかったとか。精力剤としても有名であるらしい。
先日のフィリピン出張の折に、マニラ・ニノイ・アキノ国際空港で買った牛乳。
250ミリリットルのネスレのLL牛乳で、産地はニュージーランドだ。17ペソと記憶している。
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面白いのは、牛乳の成分の中でビタミンAを強調しているところ。
ネスレ・フレッシュミルクは、ビタミンAを含んでおり、すべすべ、柔らか、健康的で、若いお肌を助けます。てな事が書いてある。
我が国では、牛乳のビタミンAを強くアピールすることは少ないな。カルシウムはアリだが。

五訂増補 日本食品標準成分表によれば、我が国の普通牛乳のビタミンAは、レチノール当量で100グラム中に38マイクログラム(ジャージー種は51、ホルスタイン種は37)である。
250ミリリットルだから2.5倍すると、あれあれ95μgにしかならないぞ。
ネスレの箱には129μgとあるから、これは我が国の1.36倍であるね。これは如何したことだ?
ニュージーランドの放牧酪農が成せるワザなのか、草に由来するカロチンが多いのかな。

日本の成分表では、蛋白質は3.3g、脂肪は3.8g。ネスレの箱の蛋白質と脂肪は共に9g。
2.5倍すれば、これは納得できる数値だ。

ついでに言えば、母乳の代わりに使ってはイケマセン!とも書いてある。日本ではこんな表現は見たことがないな。
お役所が当社の施設を見学に来るというので、案内すべく千葉をスタートする。
中央道には、京葉道路から首都高にアクセスしたほうが良かろうと、レインボーブリッジを避けたのだが、思いのほか京葉道路が混んでいて新宿までに時間を取られた。
これはマズイ、間に合わなくなるとプロボックスをカッ飛ばす。辛くも開始時間にピッタリで到着、ちょうどお客様も到着したところで、冷や汗ものだった。
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昨日は寒かったと言うのだが、今日は快晴で暖かい。良い視察日和であった。富士山も、雲が巻いていたが青空にくっきりと映えていた。

帰路の中央道で、八王子JCTからあきる野で降りて、酒を仕入れる。
千代鶴さん、とても上品で美味しいお酒なのだ。今夜は鍋にして、生酒を飲むことに決めた。
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視察への対応をお誘いしたベンチャー企業の社長さんと、昼飯を食いながら話す。
茶殻のサイレージ飼料化に取り組んでおられ、ご高齢ながら先日はご自分でダンプカーで原料を運んでこられるは、今日は軽トラを運転してきて試作したフレコンを積んでいかれた。この情熱には、頭が下がることである。
第3区が、ちょうど我が家の窓の下の道路なのだった。
昼前から小雨が降りだした中、係りの方々がロープを張ったり、準備を始めたようだった。
2時頃だったか、歓声に誘われて窓の下を見れば、おお来た来た、白バイに併走してランナーが数人通過していった。かなり気温も低下していて、小雨の中であるけれど、走っている本人は体が冷えることはないのだろうな。
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今日は一日中、窓から首を出しただけで外出せず、ひたすら出張報告を書き続けていた。
パワーポイントにまとめつつ、ネットで取材を補強しつつ、我ながら力作なのだ。
この3連休で、海外出張報告をまとめねばならない。
マレーシアへは、パーム椰子の関連で行ったのだが、これを語るには「パーム椰子」と「パーム油」と「パーム核油」の予備知識が必要だ。このあたりから始めると、なかなか大変だ。

f0057955_20231433.jpgパーム油は、数年前に大豆油を抜いて世界で一番生産量の多い「天然植物油」となった。
もともとは西アフリカ原産の植物だが、単位面積あたりの油脂生産量は大豆の数倍あり、近年マレーシアで、これを追う形でインドネシアでプランテーション農業が進展している。
共に重要な基幹産業だが、熱帯雨林を大規模に単一植生化するため環境破壊が起き、また希少動植物が絶滅するとして批判がある。
苗を移植して3~4年で果実が採れ、20年くらいまで収穫できる。
移植時に有機肥料を施し、その後は追肥をしないが、ドリルで幹に穴を開けて液肥を注入することがある。

パーム油は、パルミチン酸を多く含むため植物油には珍しく常温で固体で、次いでオレイン酸が多く、脂肪酸組成としては牛脂や豚脂に近い。食用油、マーガリン、ショートニング、石鹸の材料として、また近年はバイオディーゼル燃料として使われている。

パーム核油は、脂肪酸組成がヤシ油に類似しており、共にラウリン酸が次いでミリスチン酸が多い特異的な油脂である。洗剤・石鹸として、また低分子の脂肪酸を多く含むため乳脂肪の代替としてクリームやコーヒーフレッシュ、ココアバターの代用として使われるほか、中鎖脂肪酸源としての機能性も利用されている。

マレーシアはモスレムの多い国で、モスレムは牛肉を食べる。なお、マレーシアの牛肉の自給率は2割ほどで、輸入の8割はインドから、その他はオセアニアからである。
イスラム教の断食(ラマダン)が明ける10月中旬、その後の祝祭シーズンは牛肉の需要期で、そのためいつもは輸出余力のあるパーム核油粕も、その前後の時期は品薄になる。
マレーシア政府は、牛肉の自給率向上(と貿易収支の改善)を謳っている。

などと始めたら、時間がいくらあっても足りない。
写真は、パーム油工場にパームバンチ(果房)を満載して集結するトラックの群れ。
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出張の写真を、一緒に行った方々から集めて、出張報告を作ろうとしている。
この頃は全てデジカメであるからして、データをもらうのは容易いのだが、やたらと撮っているからデータ量が馬鹿にならない。私のPC には取り込んだものの、会社のPC に移そうとすれば私の持っているUSBメモリでは容量が足りない。

で、USBメモリを買いに行ったのだ。
いやー、とんでもなく安くなっている。私が持っていて容量が足りなかったメモリは128メガだったのだが、今や128Mも256Mも512Mも売っていない。
店頭にあるのは全て1ギガ以上のメモリで、2ギガで何と1,200円程度である。こんなに容量があって、いったい何を入れるのだ。
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カラフルな2GBのメモリを3色買った。これで4,000円以下である。恐ろしい世の中だ。
ちなみに、この機種はデータプロテクトのソフトがインストール済であるから、お勧めだ。
f0057955_2110487.jpg大川わたり 山本一力 祥伝社文庫。
成田に向かう空港バスの中で、おもむろに読み始める。
成田空港から、シンガポール行きの飛行機の中で読み終えたはずである。
賭博の借金を待ってくれと談判に及んだ主人公に、意外にもそれを呑んで、しかし厳しい条件を突きつける博徒の親分。彼を見守る剣客の道場主、勧められるままに呉服屋の手代に転職して、頭角を現すが、災難も降りかかる。窮地を救ったのは、剣客と呉服屋主人の大芝居だった。
いささか荒唐無稽の感がある結末だが、登場人物それぞれが生き生きとして、読んで嬉しい傑作時代劇だ。実は、この作者の最初の長編小説なのだそうで、確かに荒削りかもしれないが、十分に楽しませていただいた。

f0057955_21324877.jpg峠越え 山本一力 PHP文庫。
シンガポールで読み始め、マニラに着いたところで読み終えた。
女衒から足を洗うために、生涯の伴侶と出会った新三郎は一世一代の賭けに出る。これを成功裏に収めて、女衒の元締めや、てきやの親分衆に認められ、今度は久能山東照宮までの案内を仰せつかる羽目になる。
無理難題を言う年寄り達に付き合ううちに、新三郎はむしろ人の生き様と大人の器量を思い知らされ、自らも大きく成長してゆく。
年寄り達の老獪さと貫禄が、主人公夫婦の健気な努力が、読み進めるに心地よい傑作である。

f0057955_21372115.jpgだいこん 山本一力 光文社文庫。
一膳飯屋を切り盛りする若き娘が主人公。
思いがけない渡世人の親分との再会からフラッシュバックされる彼女の生い立ち。
天性の商才とアイデアで、両親と妹達、周囲の人たちとともに次々と店を繁盛させる。
人情味溢れる長編時代小説。
実に621ページ、厚さ26ミリの分厚い文庫本だが、マニラからの帰路、そして札幌の行き返りを楽しく幸せな気分で読ませてもらった。
今日の打合せのために、昨日から札幌に入っていた。
少々早めに到着して実家に寄り、先日 お琴の稽古場で倒れたと言う母と話す。毎年一回は何かアクシデントがあって、心配なことである。

続いて、月寒の自宅の管理を任せている業者を訪ねる。入居人が家賃を滞納していて、この3か月分は保証人が払ったが、またもや直近1ヶ月が滞納状態で、しかし管理委託をしている業者は何もアクションを起していない。今月一杯で退去してもらうよう、強く要請してきた。
応対してくれた担当者は、プロ意識に欠けるというものだ。忙しいのだろうが、契約事項はしっかりと果たしてもらわねばならない。

気分を変えて、札幌駅で息子と待ち合わせして、彼の20歳の誕生日を祝う。
私の酒に付き合ってくれ、目元を赤くしながら楽しげに専攻科目を語る息子は、そうかもう20歳になったのだな。早いものだ。

そのまま駅前のホテルに泊まり、今日は客人を拾って、当社の研究所で打合せ。
千歳空港から羽田に戻るうちには、この出張期間で持ち歩いていた山本一力3冊も全て読み終えることが出来た。
さあ、明日は久々に出社して、出張報告の作成と、その前に一週間分溜まったメールと格闘せねばなるまいぞ。
ケゾンからマニラ空港。メトロマニラは、あいかわらず車の波である。
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マニラ空港で、ニュージーランド産のネスレLLフレッシュミルクを飲んでみる。うむ、薄っぺらな甘み、こくの無い味わい、まさにLL牛乳であって、これでは牛乳の消費も伸びなかろうな。
ちなみに、フィリピンは需要量の9割弱が輸入牛乳であるそうで、地元の大企業サンミゲルも、ニュージーランドに直営牧場を持っているとか。

飛行機に乗れば、3時間半で成田に戻る。
映画は、ウィル・スミスのハンコックを楽しんだ。
成田空港でリムジンバスの切符を買う時に、日本語で注文できたのが無性に嬉しかった。
総じて、得るものは多かったが、問題点も浮き彫りになった出張であったと思う。

自宅に帰れば、午後10時。カミサンは、昨日から札幌に帰省している。
風呂に入り、近所のバス停まで迎えに来てくれた息子と一杯やって就寝とあいなった。