今日は朝から小雨模様、肌寒く流石にワイシャツだけでは心もとなし。クールビズは昨日で終了として、今日は久方振りにスーツを着てネクタイを締めた。都内で人と会う約束もあったのだ。
昼前に日比谷の東京會舘で待ち合わせ、そのまま昼食を挟んで情報交換をしてきた。
1時から、虎ノ門で農水省関連の研究発表会を傍聴する予定だったのだが、この打合せが長引いてしまい、機を逸してしまった。
そこで潔く諦めて、戻って、携帯電話の買い替えをした。

会社の携帯を支給されているのだが、私的な用途にも使わざるを得ない。二挺けん銃よろしく二つの携帯を持ち歩くのは抵抗がありすぎる。
この10月から少々担当職種も変わってお客様や社内との連絡も減るのだろうから、エイ、この際だ、会社の携帯は返上して自分の名義で持つことにした。
またしても何度目かの操作習得作業が大変だ。軽く、薄く、しかも安く、ワンセグも付いてきた。
技術の進歩には、呆れるばかりだ。
この一週間は、下の息子が帰省していた。札幌まで爺さまの誕生日に世話を焼きに行ったカミサンが、息子を連れて戻った格好である。ちょうど行きつけの店から旬会席の案内が届いたから、23日の休日は私は会社から直接向かって、早速家族で食事に出かけた。待ち合わせた千葉駅近くの和no花は、和食とイタリアンのシェフがいる店で、コース料理が面白い。
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松茸の天ぷらと土瓶蒸しが圧巻であったが、前後の料理も大いに楽しめた。最後の果物もドラゴンフルーツを大胆に使って、美味しい驚きである。

折角、千葉に帰省したからには、功徳庵の蕎麦は外せまい。工場の出荷事故で翻弄されたものの、26日の夜には何とか会社を抜け出して旨い蕎麦にありついた。
昨日27日は、お互いに休日出勤していたお隣の課長をまたもや誘って帰宅して、家族四人に加えて一人の宴会となり、これまた大いに飲み食べた。
今日28日で、どうやら仕事も一段落。7時前には自宅に戻ったが、下の息子は札幌に戻ってしまい、上の息子も今日は都内で高校時代の仲間と会うのだとか。カミサンと二人の夕食である。昨日の賑わいはどこへやら、静かな夜である。
一昨日までは気温は下がっても蒸していた。昨日からは風も肌寒く、ようやくの秋到来である。
エサや食品の蛋白質を測るときには、まず窒素分を測ってから、この値に窒素係数なるものを掛け算して、蛋白質(正しくは粗蛋白質)量として見ている。

蛋白質を定量したいサンプルを、まず酸と熱で分解すると、含まれていた蛋白質はアンモニアに変わるので、これを硫酸アンモニウム溶液とする。次にこの溶液を水酸化ナトリウム液で逆滴定、つまり中和するのに必要とした水酸化ナトリウムの量からアンモニアの量を計算し、アンモニアに含まれていた窒素の量を計算する。(ケルダール法と呼ばれている)

蛋白質の中には窒素がおよそ16%含まれているので、その逆数(1÷16で0.0625)つまり6.25%を窒素量に掛け算すれば、それがもともとの粗蛋白質の量と言うわけだ。
エサの場合は、窒素係数は6.25だが、乳製品の場合は6.38を使う。これは食品を構成する蛋白質の種類の違いによるものだ。

つまり、サンプルの窒素分が高いと、これが蛋白質由来でなくとも「蛋白質」として検出されるのを悪用して、悪い奴等は食品に「窒素分の多いもの」を混ぜたわけだ。
メラミンは、6員環に3つの窒素、これに3つのアミノ基が結合した構造で、H3C6N6と窒素分が高い。白色で混ぜても目立たず、安価で、入手も容易、取り扱い上の毒性も無きに等しいので、この目的には適していたわけだ。知能犯である。

ちなみに、中国、中国と騒がれているが、この技法を編み出したのは日本であったはず。
大昔だが、瀬戸内あたりと記憶している魚粉のメーカーが、蛋白質を高く偽装するために尿素樹脂かなにかを混ぜ、検挙されたことがあったはずである。

ちなみにちなみに、メラニンは、チロシンから、複雑な過程を経て酸化・重合されて生合成される大分子の黒褐色の色素で、シミ、ソバカス、ホクロの色、烏骨鳥の黒い色、放線菌が作る土の色。メラミンとメラニンは混同してはいけないと、 urasimaru氏⇒ も仰るのである。
事務所での仕事を、とりあえず今日はここまでとして、近所のスーパーに寄って帰宅した。
酒を買うのが目的だが、牛乳の価格を確認するのが習性となっている。

さあ、やはりあったか北海道産の安売り牛乳!
◎広告の品! 北海道3.7牛乳 149円
◎毎日がお買い得価格! 酪農3.6牛乳 159円
◎北海道はでっかいどう! 産地直送牛乳 179円

ちなみに、真ん中の牛乳だけは地元産である。
飼料の高騰で、牛乳を値上げしなければ酪農家はやって行けぬ。消費者に理解を求めねばならぬ。と言いながら、消費地では、いったい誰が流通経費を負担しているのか、こんな安売りが今もって日常化している。

価格カルテルをと言うのではない。当たり前の利益をいただきましょうと言っているのだ。
もし、乳業メーカーが流通側に強要されて、輸送経費を負担してまで納品させられているとしたら問題だが、そればかりではあるまい。流通側が、努力して身銭を切って「消費者のため」に、この価格を維持しているのかもしれない。或いは、この価格で納品しても乳業メーカーは儲かるとは言わぬが、何とかペイしているのかもしれない。そして、これらメーカーに生乳を向けている酪農家が潤っているのなら、それで良い。智恵を出したものが勝つ正当な販売競争である。

もう一つ気になること。メーカーで選ばれているのではなく、価格の安い順に売れているということだ。午後7時を過ぎていたので、陳列棚は空きが目立った。149円は残り数本、159円は30本あまり、そして179円はまだ沢山残っている。大手メーカーの製品は、はなから沢山は並んでいない。言わば高級品扱いなのである。

さあ、安売り牛乳が売り切れてしまったら、お客は高い牛乳を買うだろうか。今日のところは我慢して買わずに帰り、今度また安いのを買っておこう、になるだろう。
牛乳離れが進んでいる、のではない! この不当な価格差が、消費者の購入意欲を削いでいるのだ。

乳価値上げ交渉が難航している。大手メーカーは「消費者の牛乳離れが深刻」と慎重である。
行く末は、酪農家も乳業メーカーも、共倒れである。正当な値上げをなすにはどうすべきか。
政治の介入が必要な時期と感じている。
午前中は報告書の作成、午後から市内でお客様と打合せ、終われば都内に移動して、夕方からは取引会社の支店長さんの送別会に出席した。
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会場となった丸の内には、カラフルな牛達が、ここに、あそこに置かれている。
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見慣れたホルスタインと比べれば、小型の牛だ。
しかし、立派な角があり、そして小振りだが乳房もあるので、子牛ではない。
ネットで調べてたら、カウパレード 東京 丸の内 2008なるもので、全部で80頭近くのウシが、東京駅の丸の内側のそこかしこに配置されているらしい。
ちなみに実物大と書いてあったが、、、?
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アートなウシが丸の内ジャック!だそうである。
この、酪農がピンチのこの時期に、都会ではウシがひたすらアートしている。
酪農の窮状を訴えるウシが一頭もいないのは、どうしたわけなのだ。
かように、生産現場と消費地は乖離している。
事故米などというカテゴリーがあることを、初めて知った。
日本酒に使われたのだとすれば、これは醸造酒であるから、有害成分はそのまま製品に移行してしまう。回収はやむを得ないだろう。
一方、焼酎に使われたのだとすれば、これは蒸留酒である。農薬は揮発するのかもしれないが、少なくともカビ毒はモロミに留まったままであろう、製品には移行しない。回収しなくとも良さそうな気もするが、消費者としては気味は悪かろうな。
むしろ、エサ屋として心配なのが、焼酎粕液を利用した飼料である。有害物質が濃縮されている恐れがあるからだ。これらを使用した飼料については、アフラトキシンの検査は徹底しておくべきであろう。

と言っているうちに、今度はウクライナ産の脱脂粉乳からクロラムフェニコールなる抗生物質が検出された。これはメーカーの自主分析による検出である。
このメーカーは、これをすぐに農水省に届け、自主回収している。流石、コンプライアンスがしっかりしている。違法なコメ業者とは比べようも無いが、我々同業者としては、その素早い対応を評価したい。

これも心配なのが、今後の我が国の牛用・豚用のミルクである。
これらの原料は、ほとんどが輸入品である。価格が安いので使わざるを得ない、そもそも国産では需要量を満たせないのである。
米国産、豪州産もあるのだが、ウクライナをはじめとして北欧産の脱脂粉乳が占める割合は多いのだ。もし、これらが使えない、輸入できないことになれば、国内の家畜向けミルクは当然値上がりする。値上がりどころではなく、需要量を満たせなくなるかもしれない。
これも、エサ屋にとってみれば、頭の痛いことである。
f0057955_2202245.jpgハヤカワSFシリーズ Jコレクション 笹 公人 著、早川書房。
署名が目に付いて購入した。
下の息子が、荒木飛呂彦先生のファンである。
しかし、この本は漫画ではない。一ページに一~二首の短歌と、とり・みき氏のイラストが数枚挟まれた、何と歌集である。

著者は1975年生まれというから、私より二十歳は若いのだが、どうやってあの時代の感慨を持ち得たのだろう。SF趣味といい、昭和の匂いといい、まるでこちらが見透かされたような、あの時代の懐かしさである。

この時期を題材にして歌をリアルに詠むために、この世代に自分を置いたのだそうな。帯に「他人のノスタルジーを手に入れた」とある所以である。

言葉の密度と、その色彩豊かなイメージに、身が引き締まる。こんな世界もあったのだな。良いものを読ませていただきました。

新潟に向かう新幹線の中で読了した。列車はかなり混んでいる。そして、まだ体を動かせば汗ばみはするが、吹き抜ける風は秋である。明日の訪問に備えて、暫くぶりにネクタイを締め、ジャケットを着た。
f0057955_23494965.jpgほたるめ 藤崎慎吾 著、ハヤカワ文庫。
衝撃のシャーマニズムSF、傑作長編ハイドゥナンの前哨譚にして、コンパクトにまとまった佳作である。
若き南方熊楠、ではなくて、南方洋司がいる。
南方の研究室には、まだマスターコースの橘がいる。
ハイドゥナンから30年前の、同じ時空の物語だ。
森林ネットワークの中枢部を守るものが、森林生態圏の頂点に立つものとの設定は面白い。
4日の、TMRセンターでの試作の行き返りに、詠み残し部分をようやく読了できた。 f0057955_23501096.jpg

フリーランチの時代 小川一水 著、ハヤカワ文庫。
あっけらかんとしたファーストコンタクト物の表題作から、時砂のオーヴィルの番外編まで、カラフルな短編集で、楽しめた。

最近、忙しすぎて本が読めていない。
まだ読まねばならぬ本が2冊あるというのに、文字に飢えたストレスからか、新たに数冊をネットで注文してしまった。
落ち着いて本が読める時間が欲しい。このことであった。