f0057955_21381875.jpg出張が続いた後の出社は、朝から気忙しい。
あれを片付け、これを処理し、来週のスケジュールを社内調整して、関係各所に連絡するうちに、数十件も溜まったメールを見る時間もなく午前中が過ぎていった。
午後から、代々木の勉強会に出席すべく、事務所を後にする。まだまだ処理物件が残っているのだが、エイ明日と言う日もあるのだ。

昨日、熊本空港で買って、今日の行きの電車の中で読み終えた。
講談社現代新書 生物と無生物のあいだ 福岡 伸一 著
生命の定義から、とても判り易く分子生物学の今を伝えてくれる。
頭のよい人の、とても理解し易い文章だ。

細胞から消化酵素が放出される仕組み、細胞の中の中は外、野口英世の功罪、ワトソン&クリックの醜聞?、ただ地道なるサイエンティストの姿、最先端の学問の現場、そして真理探究への渇望。その工夫に満ちた方法論と、しかし人間の予想を嘲笑う如き生命の補完機能。
夢中で読んだ。生命の動的平衡の妙に、感激を覚えた。

代々木で会場に向かう途中、20分ほど時間があったので参詣してきた代々木八幡宮。
狭いように見えても、鬱蒼として森の匂いのする、生命に満ち溢れた空間だった。
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博多駅から佐世保駅に向かう。
博多駅には、珍しい形状の特急列車が次々に入線してきて、楽しかった。
上から順に、かもめ、ソニック、ハウステンボス、ゆふいんの森、だったと思う。
しかし、九州の特急は遅い。二時間乗って、ようやく佐世保に着いた。
佐世保で打合せ、その後は長崎空港まで送ってもらって、千葉に戻った。
飛行機はまたもや満員だ。子供達も家族連れも多い。夏休みだものな。
今回の旅は、ことごとく飛行機が遅れた。運行時間がおよそ正確な全日空も、どうしたことだ。
f0057955_23142430.jpg27日の月曜日、午後からの札幌への移動は、ポケモンジェットだった。
やはり子供が多い。夏休みだからな。
ポケモンも、もう何代目なのだろうか。
ピカチュウしか判らない。

苫小牧で打合せ、その後は札幌に戻り、息子と一緒に実家に泊めてもらう。

28日は会議の後で千歳空港から大阪伊丹空港、やはり子供連れが多い。夏休みだからな。
到着は10分遅れたが何とか乗り継いで、今度はプロペラ機で福岡までやってきた。
プロペラ機は低空飛行、大阪の街から瀬戸内、九州の街の夜景が、とても綺麗だった。
f0057955_19331339.jpg創元SF文庫 川又千秋著。日本SF大賞受賞作。
これは面白かった。かなり昔の作品なのだが、傑作である。

読む者を異界に導く「詩」がパリで生まれた。シュルレアリスムにかかわる者たちが、次々に魅了され、そして消息を絶った。その詩が、偶然から半世紀を経て日本に輸入され、その道の専門編集者の手に渡る。編集者はその価値を認めて訳出を急ぐが、その過程で関わった友人を失い、また訳者も消息を絶つ。

詩は、日本語訳されてもなお魔力を保っていた。印刷所の校正技術者が蒸発し、訳された詩を読んだ者たちにも自殺者がでだす。詩は取締りの対象になり、詩はコピーされて麻薬のように広がりはじめた。

と、こうくれば、追うものがどう事を成就させるのかと思いきや、作者はまったく別の結末を用意していた。昨日の都内出張の行き帰りと、早めに就寝した枕元で一気に読んだ。

今日は、朝からNPOの夏祭りの清算業務。
自治会が発行した金券を現金に換えて、収支の〆をした。きゅうりと、トマトと、茹で落花生で、しめて40,600円の売上げ、2,300円の粗利益だった。昨年が3,000円の赤字であったから、改善は大きいが、もう少し利益があってもいいようだ。

NPOの会計帳簿をつけ、自宅の机の周辺の書類を整理し、捨て、夜になってようやく作業が一段落した。忙しくて、この部屋が荒れ放題で、とても気になっていたのだ。
明日は、これも気になっている会社の仕事を片付けに出社しよう。月曜日からは、また札幌と九州への出張を控えている。
f0057955_20584315.jpg創元SF文庫 菅 浩江著。
この文庫では、最近になって、往年の日本SFの名作を文庫化している。今のところハズレがないので、カバー絵には抵抗があったが購入してみた。
内容は、カバー絵に騙されてはいけない、バイオでキメラでホラーでロマンティックな、一級品のSFファンタジーだ。

相手を取り込みその能力を我が物にすることができるという、異様な能力を付加され、強く美しい戦闘生物として創造された主人公。少女の呼び声に自我を取り戻した彼は、自分を作り出した神にも似た男を捜し求める。そして少女は、かつて自分を構成していた自然界のエレメントを取り戻しながら、その姿を急激に成長させてゆく。主人公が宿敵と巡り会った時、物語は一気に結末に向けて動き始める。

北海道への出張の道すがら、楽しく読ませてもらった。
今日は、朝から予備打合せの上で、西品川に出向いて打合せ。暑さも少し和らいだが、北海道から着いた仲間を気遣って、涼しいホテルのレストランでゆっくりと昼食をとった。
久々に、慌しいことのない一日だった、かもしれない。
月曜20日は、午後から新幹線で那須に移動。車中は空いていて、お盆の混雑もようやく収まったよう。涼しさを期待した那須も、案外気温は高く蒸していた。
翌、火曜21日は、株主総会。終わって、東京まで戻り、ホームに降り立てば熱風に包まれた。
羽田空港から千歳、札幌に移動。札幌も結構暑い。ようやく上着を着ていられる気温だ。
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市内で息子と合流して、食事の店を探しながら、結局は札幌にも進出していたか「世界の山ちゃん」で手羽先とあいなった。進学前の家族旅行で、名古屋で食べたきりだね。

実は、昔、よく行ったロシア料理のアンナに行こうとしたのだが、カレー屋さんに替わっていた。
老舗だったのだが、閉店してしまったのだろうか。個人でも、会社でも、よく利用したし、千葉に転勤になったときに、親戚・家族で食事した思い出の店だった。閉店したのなら、とても残念だ。
どこかに移転したのなら、今度探してみよう。

水曜22日は、苫小牧で打合せ。日中はなかなかに暑かったが、夕方には気温が下がってくれる北海道が有難い。札幌に戻り、今日は妻の実家で食事。肉の好きな次男のために、特売のすき焼き肉を買ってきて、私の手料理。ついでに豚肉ブロックを乾し塩豚にしておいた。息子よ、後でズッキーニと一緒に、焼いて食べるように。旨いよ。

木曜24日は、朝の便で東京に戻り、今度は海老名まで行って打合せ。今日は涼しいので助かることだ。打合せを終えて、今日は直帰させてもらおう。いささか疲れた連続出張である。
私の住む団地の夏祭りに、NPOとして出店した。
出し物は、NPOの理事仲間の市内の畑作農家が用意してくれた「朝取りきゅうり」に、味噌か味噌マヨネーズを添えたもの、1本50円。
ミニトマトにモツァレラタイプのチーズをカップに入れ、オリーブオイルとバジルと塩を振ったもの、1カップ100円。
取れたて・茹でたての落花生、1カップ100円。
そして、やはりこれがなくては、完熟牛糞堆肥、小袋50円だ。

朝取りきゅうりは、美味くて当たり前。この土日の二日とも、5時過ぎに完売してしまった。
一日目が2時からの開店で100本。二日目の今日は9時からの開店で200本。売り切れは悪いことではないが、あまりにも早いと、祭りの出店としては問題がある。
せっかく買いにきてくれたお客様、特に子供のリピーターに申し訳がない。来年からは、ちょうど良い時間に終売になるよう、仕入れ数量を検討しなければならない。

去年の倍くらい売れた計算になるのだが、その訳は演出である。
木の桶に、氷を置き、きゅうりを浮かべた。いかにも涼しげだった。よくアピールできたと思う。
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私としては、店では「きゅうり」をメインにしながらも、商売柄、実は野菜にかこつけて乳製品をアピールしたかった。
トマトと相性のよいチーズ、去年はトマトを切ってフレッシュチーズをかけて出したら「食べにくい」と不評だったので、今年はミニトマトにモツァレラタイプのチーズを薄片にして沿えてカップに入れ、オリーブオイルとバジルと塩を振ってみた。演出もきゅうりと合わせて涼しげに。
そこそこ売れた。一部の方には、大いにウケた。来年は、もう少し考えてみたい。

夏祭りの出店で「きゅうりの丸かじり、味噌添え」もユニークだと思うが、トマトとチーズのカップ入りも珍しかろう。これからも、こだわりの食材とメニューで関与したいものだ。
f0057955_14555349.jpg先日、本屋の店頭に積まれていた。これは買わずばならぬ。

漫画は読むのが早い。
その日のうちに読み終えたが、水木漫画は何度でも繰り返し読んで楽しめるのがよい。
この方の漫画は、誰の真似でもない。誰の影響も受けていない。
独立独歩、孤立無援、融通無碍、自由自在、縦横無尽の水木ワールドだ。

畏悦録は、13の珠玉の短編集。ただの妖怪漫画ではない。
まさに往年の毒を持った、水木ワールド炸裂だ。

f0057955_1457478.jpg水木版 妖怪大戦争は、かの朋友 荒俣宏氏の原案で映画化されたものを、水木先生が漫画ライズしたもの。
魔人加藤の陰謀を、妖怪と協力して打ち砕く少年。
夢の中での麒麟との出会い。とある牛舎で生まれた妖怪 件(くだん)の予言で、物語は始まる。
共に堪能いたしました。

角川文庫からは、まだまだ水木漫画が文庫化されているらしい。
是非とも買い揃えたいものである。
f0057955_14133112.jpg創元SF文庫 マキャフリー&ラッキー 赤尾秀子訳

原因不明の難病で体が麻痺してしまった聡明な女の子が、ブレインシップとなって、相棒の人間乗組員と共に宇宙を駆ける。

前作に比べれば、はるかに明るく、テンポ良く、少々ご都合主義の展開だが、まあよしとしよう。前作の世界観の中で、おそらく共作者を遊ばせた形なのだろうが、訳がとてもこなれていることもあって、読み易い冒険譚になっている。
しかし、おじさんが読むべきSFではなかったかもしれない。
f0057955_1353957.jpgハヤカワ文庫 ピーター・S・ビーグル 鏡 明訳。
前回の鏡明著作のSF探偵もの?の巻末に、氏の訳書があると知って、取り寄せた。

ふと気付けば一族の最後となっていたユニコーンが、消えた仲間たちを探す旅の途中で、魔術師たちと知り合い、赤い牡牛を擁する王国に辿り着く。寓話なのだろうが、当方の理解力に限界があり、その意図するところがわからない。
皆から恐れられる悪王、正統派の英雄である王子、魔術師、王女、赤い牡牛、そしてユニコーン、それぞれが何の暗喩なのだろう。物語の雰囲気は、そこそこ楽しめた。