随分と以前、家畜保健衛生所の先生からいただいた放線菌の培養写真を、取り込んでみた。
流石にお上手、プロの手際である。こんなに綺麗な培養は、なかなか出来るものではない。
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土の匂いを作り、土の色を作る。まさに放線菌は表土を作るのだ。感謝。
f0057955_16173661.jpg単離培養した放線菌をそのまま恒温器に入れておくと、白かった菌が黒くなってくる。
このときにシャーレの蓋を開けると、森の土の匂い、腐葉土の匂いがする。
そう、良く出来た堆肥の「あの匂い」は、放線菌が出す匂いなのだ。

黒い色の正体は、色素のメラニン。
放線菌が、自らを太陽光の紫外線から守るために作るのだろうと言われている。
メラニンはチロシン(アミノ酸の一種)から、複雑な過程を経て酸化・重合されて生合成される大分子の黒褐色の色素だ。人間でも、シミ、ソバカス、ホクロの色として有名だ。
放線菌を培養するシャーレにチロシンを添加すると、黒くなりやすいので確認は容易である。

放線菌は増殖を続けるうちに、自分で蛋白色素を作って黒くなる。白いときは目立つが、黒くなると判らない。でも良く出来た戻し堆肥には放線菌が沢山いて、環境が整えばまた真っ白に増殖する。見えなくとも感謝を忘れぬようにしよう。
f0057955_2133985.jpg27日の土曜日、昼まで会社で仕事して、午後からカミさんと待ち合わせて新宿へ。
付き合いのできた会社の新製品、トマトのリキュール「ラ・トマト」と、イチゴと一緒に醸したワイン「フレシータ」を買い求めてきた。
わざわざ新宿まで、物好きなことだ。
千葉まで戻って、蕎麦屋で一杯やって腹ごしらえ、そうだこのまま持って行ってみようとバーL&Jにもおすそ分けした。
早速マスターに冷やしてもらったラ・トマトは、うん確かにトマトの酒だ。

我が家用にも一本ずつ買ってある。
イチゴワインは、我が家で冷やしておいて、何か機会があれば飲んでやろう。
堆肥舎通風装置で床から空気を送り、堆肥発酵を促進する。
発酵条件が整って高温で発酵しているときの主役の微生物は、白く見える放線菌だ。
床からの送風がないと、白くなるのは堆肥の表面(から10センチくらいの深さ)だけなのだが、床からも通風してやるとこの通り全体に放線菌を誘導することができる。
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f0057955_1552538.jpgこの白いところを採取してきて、何度かシャーレで培養を繰り返し、単離して純粋培養してみた。
もともと高温(70度以上)で繁殖している菌なので、培養環境も高温にする。となれば培地にも一工夫必要だ。普通の寒天培地では、高温で溶けてしまうからだ。
培養した放線菌は、真っ白でとても綺麗なものである。

放線菌は繊維を分解できる。カビもできるがこんな高温域では生育できないし、低温では効率が悪すぎる。その他のバクテリアでも繊維分解できるものは極めて限られている。
もともと繊維質が多い上に、オガクズなどの敷料が混ざった牛糞の堆肥化では、放線菌を上手に誘導できぬと分子量の小さな有機物を分解し終えた時点で堆肥発酵が止まってしまうのだ。

放線菌の誘導に成功した堆肥は、熱が放散しないように積んでおけば、いつまでも温度が持続して山が小さくなっていく。発酵が収まるのは微生物のえさがなくなったときではない、発酵熱により水分が失われたときである。従って水分補給をしてやれば、また発酵が続くのだ。
お客様から電話で相談を受けた。
間口12m×奥行き15mの堆積区画(随分と奥行きの深い設計だな、隣のスパンに切り返す作業が大変そうだ)が4スパン並んでいる。ここに床から通風したい。床には1m間隔で散気管が設置してある、と言う。どんなブロワを選べばよいか、との質問だ。

一区画が180平米、高さ1.8mに積んだとして、しかし真っ角には積めないのだから0.9をかけて、一区画はMax290立米の堆肥となる。
発酵促進目的の堆肥への通気は、1立米当たり最大でも毎分数十リットルの通気で十分なので、例えば50リットルとすれば、290×0.05で毎分14.5立米。
高圧ブロワのカタログを見ると、50Hz地帯で5.7kwのブロワが毎分6.5立米とのスペックが載っていたので、ではこれが2基必要ですね、と答えた。

ブロワはインバータで周波数を絞り込んで、発酵状況を見ながら調整して使う。
周波数50Hz地帯で40Hzで回せば、電気代はおよそ半分になる。
通気区画には、実際には堆肥が充満しているわけだから、通気量的には半分でも良いくらいだが、戻し堆肥として使う前には発酵熱を利用して強制通気して乾かすテクニックもあるし、水分が多すぎる堆肥だと空気が通リにくい場合もある。この位の設定で現実的にはちょうど良い。

一区画に2基必要だと、4区画では全部で8基が必要になる。しかし、送風管にバルブを付けてON・OFF出来るようにしておけば、そのとき必要な区画に集中して送風できる。
2基でも何とかなるが、まあ4基あれば良いでしょう。
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このタイプの高圧ブロワは、富士だとリングブロー、日立だとボルテックス・ブロワの商品名で売られている。
こんなヤツだ。(これは多分、富士製)⇒
さて、このお客様は、これだけ聞くと「じゃあ地元の電気屋さんから買います、有難う」と電話を切ってしまわれた。あのー、当社でも販売しているんですけど、、、
当社のエサのお客様だから、まあいいか。無償の技術情報提供とあいなった。

しかし、バルブの付け方は判ったかな、制御盤には24時間タイマーを付けたかな、散気管は掃除口を付けたかな、まさか管は接着しなかっただろうな、散気管の穴は上向きに空けたかな、などと後で心配になってきた。
当方に発注してくれれば、この辺りのノウハウがオマケに着いてくるのだがな。
堆肥舎通風は見た目は簡単そうだが、いろいろとキモがあるのだ。
これを知らずに設置して、うまく行かず、ブロワ通風などダメと言っているお客様、それを見聞きして堆肥舎ブロワは無効とふれ回っている先生方の実に多いことよ。
年賀状をやり取りしている大学時代の友人から、久々に電話をもらった。
今年の賀状に「ブログを始めた」と書いたので、見てみたいとの事だ。
このブログアドレスを電話で教えるのも味気ないので、所属するNPOのホームページの検索タームを教えた。そのHPを見つけられれば、そこから総務のブログに入って、記事の中にこのブログのアドレスが貼ってあります、と伝えてみた。

さあ、辿り着けるかな。Hさん、待ってますよぉ。
ここまで来れたら、コメントくださいね。
文春文庫 矢作俊彦 ららら科學の子 2003年9月の出版だが、文庫での新刊だ。
学生運動で官憲に追われ、30年前に中国に逃亡した男が日本に戻ってくる。旧友の携帯電話に辛うじて繋がったテレホンカードが彼を渋谷に導く。変貌した東京、そして日本の社会、携帯電話を通じて彼に衣食住を提供する旧友、健気に彼を庇護する旧友配下の都会派ヤクザ達、ふと知り合った少女、つけねらう中国マフィア、彼自身の中国の寒村での記憶や、散りばめられた逃亡当時の古き日本のエピソードがフラッシュバックされながら物語は進む。彼は昔の自分を探し歩き、そして幼かった妹の今を探し当てる。

主人公にも(多分作者にも)私の歳が近いので、あの時代の記憶を共有確認しつつ、主人公に感情移入して面白く読み終えた。傑作です。ハードボイルドで一途な主人公がカッコイイ。

しかし、主人公の中国での生活に比較して、まったく生活感を欠いた東京での一連の描写は、エンターテインメントに徹した故か、はたまた作者の所属する年代の特徴なのか。私の数年上の所謂「団塊の世代」には、今もって反体制を気取る輩も多いので、この作者を見極めるためにも、他の作品を読んでみよう、と思った。

最初に渡された携帯電話の001に登録された少女の電話番号が、中国マフィアに戻されている。これが厄災の種にならねばよいが、と心配したのは私だけだろうか。
土曜日なのだが、昨日に続いて今日も昼まで会議であった。
2時ごろ事務所に戻り、片付けものをして、数日来邪魔になっていた髪の毛を切りに行った。
確か先月も20日頃散髪に行ったはずだ。正月が間近だったことを憶えている。
散髪のサイクルはいつもは一ヶ月プラス5~10日といったところか。今回は早かったな、前回あまり切らなかったからなのか。
髪が伸びて耳にかかるのが鬱陶しいが、何よりも会議で横に座ったチェーンスモーカーの煙が髪の毛に染み付いてしまい、どうにも堪らない。頭を動かすだけでタバコの臭いがするのだ。

さて、散髪してすっきりと、今度はNPOの飲み会に参加した。
会長・私のおじさん二人で、会の理事を含む市内の畑作農業者青年達と、堆肥を使った野菜の差別化販売などの話題を肴に酒を飲んだ。
野菜はさておいて、農業者のうち二人は未婚であるという。なかなか立派な青年達なのだが、、
仕事が忙しくて出会いがないのか、それなりに満たされていて欲求を感じないのか、いや多分周囲で結婚を勧めるお節介おじさん・おばさんが減ったのだ、と思いながら話を聞いていた。
皆、跡取りの長男で、まだ現役の親父殿との確執などもあり、大変そうだ。これは酪農家さんと同じだな。家長で、経営責任者で、仕事の上でも先輩である親父殿と、うまくやれる長男など少ないだろう。同じ家で暮らしていても、サラリーマンと違い仕事でも顔を合わせるわけだしな。
いよいよ明日になった。次男がセンター入試の一日目だ。
そこそこ勉強していたようだし、最近は苦手科目の克服に注力していた様子だ。
いい加減な若い頃の私とは違って、次男は既にとりあえずの自分の目標を定めている。
そして、楽しげにその世界を語る。
ならば思い切り身を投じてみるが良い。
自分の力を信じて、勿論のこと研鑽を積んで、専門課程にも挑戦してみるが良い。
助力は惜しまぬよ。
そのためにも、まずは志望校に合格せねばなるまい。
いつもの実力を出し切れるよう、平常心で、ベストを尽くして、頑張り給え。
事務所で仕事をしていたら、外が何やらウーウーと騒がしい。
窓から見下ろせば、あれま隣の会社に消防車が大集結している、火事なのか?
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結局、煙も見えず、そのうち集まっていた消防車もいなくなったが、あれは何だったのだ。
あまりにも沢山の消防車で、そんなに集まらなくともと思ったのは私だけではあるまい。
ボヤ程度のことだったのか、大事に至らず幸いでした。