暖冬と思いきや、先週からぐっと冷え込み、日曜日には千葉でも雪がちらついたと言う。が、実は目撃してはいない。
その後はずっと寒い日々が続いている。
桜の芽は暖気に応えて準備万端整えているのだが、どっこい簡単には春はやってこない。

家族の移動もあって、忙しい日々が続いている。
週末には次男の引越しに付き合って札幌に帰るので、尚更に済ませておく仕事も多くなる。
こんなときに限って、突然会議は入る、案内で外に出る、フォーラムにも行かされる(但し、このフォーラムは面白かった、盛り沢山なので後日UP予定、世界バイオ燃料政策フォーラム)、そして今日も休日ながら視察の対応だ。もっとも、これはかなり前から予定が入っていたのだが。

f0057955_22294592.jpg当社の農場で飼われているホル雄去勢肉牛君。
生まれながらに、鼻筋が通っている。
本人は、まったく気にしていないようだが、ちょっと面白い。鼻先が邪魔で、エサが食べにくいかもしれないが、トウモロコシの選び食いには便利!!
うちのドクターが付けた愛称はピノキオ君だ。f0057955_22301786.jpg
鉄腕ダッシュという番組がある。(らしい)
TOKIOというグループがある(らしい)、これはSMAPとは違う人たち(らしい)で、その中には山口クンというのがいる。(らしい)
この山口クンと、元若花田のお兄ちゃんが、私のお客様の牧場に来たそうだ。

f0057955_2084673.jpg以前、グーグルアースの写真を載せたことのある山口県の牧場、食育活動に熱心な奥様の「牛乳鍋」や「カッテージチーズ」の取材だったそうだ。
市街地にあって、糞尿処理はほぼ完璧だし、戻し堆肥で牛はヨロイもなく綺麗だし、牛舎の臭いは無いし、ハエも少ない、美しく整備された牧場は取材にはもってこいだ。
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ご家族のご努力で、周囲の子供達の食育に貢献しておられるし、都会にあって酪農の情報発信に努力しておられる。
去年の県の共進会では、未経産部門で常連牧場をしりめにグランドチャンピオンを獲得したとも聞いている。頑張ってますね。

放映は18日の午後7時から、とのこと。
山口クンの目がとてもキレイで見惚れてました、とは奥様のお言葉である。そんなもんかね。
会社の事務室に貼ってあるリーフレット、牛には素性の判ったA飼料を与えましょうと訴求する印刷物で、従って想定している読者は「酪農家」なり「関係業界」だ。
何の気なしに見ていて、いつも何か違和感を感じていた。
今日、つくづく見ていて気がついた。牛のイラストが私の違和感の原因だった。

f0057955_21533973.jpg一般市民向けのイラストとしては、まったく問題のない「牛の絵」だ。耳標をつけているあたり、注意して書かれているのかもしれない。しかし、想定読者は一般市民ではない、酪農家だ、プロなのだ。こんなに可愛く、しかも有り得ない模様で、しかも斑紋も何故か現実には少ない茶色で、直立歩行の牛を、プロ向けにわざわざ描く意味があるのだろうか。

牛の模様が違うでしょ」と、うしおばさんとカウベルさんに怒られるぞ!
要するに、編集側がプロでないと言うことか。
ま、たいしたことじゃない、いいんですけどね。

注)A飼料とは、牛などの反芻動物に食べさせるための、動物質原料を含まないエサのことです。BSE以降に、厳しく定められています。
10月11日 14時から、大手町JAビル9階ホールにて「ミルクと酪農の真実と未来」が開催されます。
1.牛乳・乳製品は優れた食品 -その文化と現代生活-
2.ミルクの科学 -牛乳の正当な評価- の二つの講演があります。
通算3回の開催であるようです。詳しくは、酪農学園大学ホームページ
電車のつり革広告。機会があれば見に行こう。
まさか、牛が東京をゾロゾロ歩くわけではあるまい。
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関東は今日は暑かった。梅雨が終わって、しばし過ごしやすい日々が続き、久しぶりの暑さだ。ようやく夏本番を迎えた感がある。
社の農場のデントコーンは、今このくらい伸びている。2m50ってところか。
ぐんぐん伸びてガサガサと風に揺れる、暑い夏だがこの風景は好きだ。
飼料作物の王者の貫禄だ。
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このあいだの暑い日、家族で散歩と食事に出かけた。
散歩コースに、千葉県酪連さんの「ちかばの牧場号」が停められていた。
千葉県内では、この車に搾乳牛を積んで、イベント会場に搾乳体験の出前をしている。
基本的には牛乳販売促進に良いことだが、乗せられる牛が少し気の毒だ。
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我が社の農場に行ったときに、牛舎をのぞいた。
他の牛は、エサを食べたり、ベッドに寝て反芻しているのに、パーラーの前に3頭が集まって、小声でひそひそ打ち合わせをしていた。
カメラを向けると、「おい、人間が見てるぞ」と察知され、睨まれた。
いったい、何を話していたのだろう。とても気になった。
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関東乳販連から、連休前に緊急連絡が回っている。
関東の生乳生産は4月に入っても高水準で推移しており、4月単月の販売不可能乳は4000トンを越えるという。
そこで、いよいよ「これまでは自然体としてきた計画生産の考え方を改める」とし、学校給食による需要が無い連休期間は前年実績3%の出荷抑制を求め、駄牛の淘汰(年取ったりで品質の悪いミルクを出す牛は廃用とする)と、全乳哺育(人工ミルクを飲ませず、余った牛乳で子牛を育てること)を推奨します、との文書だ。

これから夏が来る。
暑い夏は、牛乳の消費も伸びる。
しかし夏休みは学校給食向け牛乳が止まって、牛乳がダブつく。
秋には、品質による牛乳の淘汰が始まる。
九州、北海道に次いで、いよいよ関東にも、生産調整の波が押し寄せる。
早朝から首都高を抜けて、富士に寄り、その後は岐阜県の工場まで移動した。
作業は順調に終わり、宿に向かう堤防道路から、中規模の酪農家さんの牛舎が見下ろせた。
屋根なしのルーズバーンと言うのか、広場の中ほどはコンモリと恐らく掻き上げた糞で高くなり、頂上にはパワーショベルが鎮座している。
餌場には屋根があるのだが、その周辺は雨水と恐らく尿が溜まって泥濘化している。
牛たちは、足首まで泥に埋まりながら歩いており、体も真っ黒だ。

牛たちの健康状態も心配になるが、この堤防道路を毎日たくさんの車が行き来することを考えれば、別な心配も沸いてくる。この光景を見た一般の方々が、牛乳を飲もうと考えるだろうか。

実は仕事柄よく見る光景なのかもしれなかったが、牛乳の廃棄が重くのしかかっていたので、気になってしまった。写真掲載は控えさせていただきます。