カテゴリ:趣味の読書( 170 )

河出書房新社 奇想コレクション「どんがらがん」アブラム・デイヴィッドスンを読み終えた。
短編が14話、そして中篇が2話。
何だろね、各編が万華鏡を覗くようだ。
かなり癖のある作家で、しかしとても楽しめました。
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別な本を読み進めていたが、ブログで知りネットで買った本が面白く、一気に読んでしまった。
東京大学出版会 遠藤秀紀さんの「ウシの動物学」だ。
全体としては解剖学的に語られるのだが、人類の手で絶滅させられた原牛オーロックスと対比させて、極めて特殊な存在たる家畜ウシを浮かび上がらせたり、人間の育種へのベクトルを「心のエネルギー」と称したり、ウシがバタバタ死ぬ病などの言葉遣いが、個性的だ。
テーマごとに読めば紙面の制約だろう物足りなさも覚えるが、長年凝り固まった私のウシ感を、客観的・総合的立場で解きほぐしていただいたようである。
ハミルトンのSF黎明期のスペースオペラ、荒唐無稽と非難することは容易いが、私はこんなSFが好きだ。
滅亡間近の銀河系から蛇人間の侵略、別銀河のガス人間と協力してこれを迎え撃つ我が銀河系の星間パトロール。危機に次ぐ危機、宇宙空間を埋め尽くす宇宙戦艦の殲滅白兵戦、アッと驚く新兵器、勧善懲悪の世界観とハッピーエンド。1929年の作品なんだって。

そういえば、恐れ多くも野田宇宙大元帥によるキャプテン・フューチャー全集の続巻はどうなったのだろう。創元社のホームページで調べてみよう。
河出書房新社の奇想コレクション、スタージョンの輝く断片を読了した。
忙しくて、取り掛かって読み終えるまでずいぶん時間がかかった、しかし断続しつつも幸せな期間だった。
奇想、快作、怪作のアンソロジーで、楽しめました。
前回のスタージョンと比べれば、まるで別人の趣だが、読後感の満足度は同様だ。
新幹線で博多までの移動中に読み終えた。
福岡は、桜が開花間際である。
河出書房新社 ベスターの「願い星、叶い星」を読了した。
まあ、面白かった部類か。
読み終わった後しばらくして、あっそういう意味だったのかと思いついたりするのも、一興。
最後の中篇は、落ち着いてもう一度読み返してみよう。
短編を読むのも細切れ時間では、仕方も無い。
昔は中断しても読み出すとすぐにストーリーを思い出せたものだが、頭が悪くなったのか、覚えるべき対象物が飛躍的に増加したものか、多分後者と信じたい。
新幹線の中で、スタージョンの二冊目に取りかかる。
河出書房新社の奇想コレクション、テリー・ビッスンの「ふたりジャネット」を読了した。
表題作は、人名も雰囲気もアメリカ人なら楽しめるのかな。
ウィルスン・ウーのシリーズは、ンナあほな!のスラップスティック。
英国が、しっとりしていて良かった。
冥界も、後を引きますね。

注文していた4冊が届いている。
刊行順で、次はベスターに取り掛かろう。
河出書房新社 シオドア・スタージョンの「不思議のひと触れ」を読了した。
短編集の最後の一編が、出張などでずっと読めずにいた。
ダン・シモンズの次に読み始めたのに、時間が空いてしまった。
アイデアストーリーなのだが、語り口が心地よく、醸しだす雰囲気が素晴らしい。
古き良き良心的なSFである。

続いて、テリー・ビッスンの「ふたりジャネット」に取掛かる。
ネットで見ると、奇想コレクションの後半も配本され始めている。
また、ネットで注文してしまった。
ハヤカワ文庫 アーサー・C・クラーク 「2061年宇宙の旅」を読了した。
秋田出張の行き帰りに読んだ。
ヤフーオークションで、ハミルトンの諸作品と共に落札した一冊だ。

2001年、2010年、そしてディスカバリー号の副船長フランク・プールが1000年ぶりに宇宙空間で発見されて蘇生する3001年は、既に読み終えている。
2061年は、2001年でボーマン船長と、プールを送り出し、その後は2010年で木星までHALの謎を解きに向かったフロイド博士が主人公だ。
そこそこ面白い。まさにクラークの宇宙だ。

お陰で、2010年宇宙の旅のDVDを衝動買いして宿で見た。安かったので。1500円也。
居住区をブン回しながら、遠心力を擬似重力にしているらしきレオノフ号が、いかにもロシア的で良い。質実剛健ね。
対して、ボーマンの霊魂のsomething wonderfulが、いかにも刹那的な米語で薄っぺらい。
何かもっと重い表現がなかったのですかね。
英語の素養がないので判らんが。
モノリスの背後にいる存在からのメッセージも、英語なのが気に食わん。
人口比率で考えれば、当時でも、、、
河出書房新社 ダン・シモンズの短編集「夜更けのエントロピー」を読了した。
騒々しく色彩豊かだが、今ひとつ馴染めなかった。
ハイペリオンのエピソードを分解したような印象だな。
読み進めている「奇想コレクション」の一冊だ。

創元SF文庫からエドモンド・ハミルトンの短編集が二冊出ていて、大いに楽しませてもらった。
その解説に、同じく中村融氏による短編集「フェッセンデンの宇宙」が紹介されていたので、これをネットで取り寄せた。
いかにもハミルトンだと楽しく読み終えて、奇想コレクションの他の短編集が気になり、これもネットで購入した。

便利な世の中で、読書好きには堪えられない。
こんなシステムが学生時代にあったなら、私の蔵書はもっともっと増えていたことだろう。
そしていつも金欠状態であったろう。
これは今でも変わらないか。
ハヤカワ文庫 ヴァン・ヴォクトの「スラン」を読了した。
広島、大阪の出張で、新幹線の移動中などに読んでいた。
ミュータントテーマの傑作として有名なのだが、これまで読んでいなかった。
ヤフー・オークションで落札した一冊だ。

最後に一気に謎が解ける。
主人公の精神的成長とその行動が、読者の反応を裏切り、またそれが進化した人類のメンタリティの表れとしてリアリティを感じさせる。
最後に際立つ主人公の、新人類の存在感が、感情移入している読者を高揚させる。
そして、失ったものとの再会。
うん、エンディングはこうでなくっちゃね。
うまく出来ています。