11/23 出張報告に大いに時間を取られる

この3連休で、海外出張報告をまとめねばならない。
マレーシアへは、パーム椰子の関連で行ったのだが、これを語るには「パーム椰子」と「パーム油」と「パーム核油」の予備知識が必要だ。このあたりから始めると、なかなか大変だ。

f0057955_20231433.jpgパーム油は、数年前に大豆油を抜いて世界で一番生産量の多い「天然植物油」となった。
もともとは西アフリカ原産の植物だが、単位面積あたりの油脂生産量は大豆の数倍あり、近年マレーシアで、これを追う形でインドネシアでプランテーション農業が進展している。
共に重要な基幹産業だが、熱帯雨林を大規模に単一植生化するため環境破壊が起き、また希少動植物が絶滅するとして批判がある。
苗を移植して3~4年で果実が採れ、20年くらいまで収穫できる。
移植時に有機肥料を施し、その後は追肥をしないが、ドリルで幹に穴を開けて液肥を注入することがある。

パーム油は、パルミチン酸を多く含むため植物油には珍しく常温で固体で、次いでオレイン酸が多く、脂肪酸組成としては牛脂や豚脂に近い。食用油、マーガリン、ショートニング、石鹸の材料として、また近年はバイオディーゼル燃料として使われている。

パーム核油は、脂肪酸組成がヤシ油に類似しており、共にラウリン酸が次いでミリスチン酸が多い特異的な油脂である。洗剤・石鹸として、また低分子の脂肪酸を多く含むため乳脂肪の代替としてクリームやコーヒーフレッシュ、ココアバターの代用として使われるほか、中鎖脂肪酸源としての機能性も利用されている。

マレーシアはモスレムの多い国で、モスレムは牛肉を食べる。なお、マレーシアの牛肉の自給率は2割ほどで、輸入の8割はインドから、その他はオセアニアからである。
イスラム教の断食(ラマダン)が明ける10月中旬、その後の祝祭シーズンは牛肉の需要期で、そのためいつもは輸出余力のあるパーム核油粕も、その前後の時期は品薄になる。
マレーシア政府は、牛肉の自給率向上(と貿易収支の改善)を謳っている。

などと始めたら、時間がいくらあっても足りない。
写真は、パーム油工場にパームバンチ(果房)を満載して集結するトラックの群れ。
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by yokuya2006 | 2008-11-23 20:16 | 仕事と出張 | Comments(0)