9/21 メラミンが使われる理由

エサや食品の蛋白質を測るときには、まず窒素分を測ってから、この値に窒素係数なるものを掛け算して、蛋白質(正しくは粗蛋白質)量として見ている。

蛋白質を定量したいサンプルを、まず酸と熱で分解すると、含まれていた蛋白質はアンモニアに変わるので、これを硫酸アンモニウム溶液とする。次にこの溶液を水酸化ナトリウム液で逆滴定、つまり中和するのに必要とした水酸化ナトリウムの量からアンモニアの量を計算し、アンモニアに含まれていた窒素の量を計算する。(ケルダール法と呼ばれている)

蛋白質の中には窒素がおよそ16%含まれているので、その逆数(1÷16で0.0625)つまり6.25%を窒素量に掛け算すれば、それがもともとの粗蛋白質の量と言うわけだ。
エサの場合は、窒素係数は6.25だが、乳製品の場合は6.38を使う。これは食品を構成する蛋白質の種類の違いによるものだ。

つまり、サンプルの窒素分が高いと、これが蛋白質由来でなくとも「蛋白質」として検出されるのを悪用して、悪い奴等は食品に「窒素分の多いもの」を混ぜたわけだ。
メラミンは、6員環に3つの窒素、これに3つのアミノ基が結合した構造で、H3C6N6と窒素分が高い。白色で混ぜても目立たず、安価で、入手も容易、取り扱い上の毒性も無きに等しいので、この目的には適していたわけだ。知能犯である。

ちなみに、中国、中国と騒がれているが、この技法を編み出したのは日本であったはず。
大昔だが、瀬戸内あたりと記憶している魚粉のメーカーが、蛋白質を高く偽装するために尿素樹脂かなにかを混ぜ、検挙されたことがあったはずである。

ちなみにちなみに、メラニンは、チロシンから、複雑な過程を経て酸化・重合されて生合成される大分子の黒褐色の色素で、シミ、ソバカス、ホクロの色、烏骨鳥の黒い色、放線菌が作る土の色。メラミンとメラニンは混同してはいけないと、 urasimaru氏⇒ も仰るのである。
by yokuya2006 | 2008-09-21 14:19 | 日常の雑感、覚書 | Comments(3)
Commented by urasimaru at 2008-09-21 19:04
あ、リンクどうもです。^^お好みでしたらTBもどうぞご遠慮なく。
実はガッコーでオリゼーとフラバスは同じじゃないか論争(?)とか習ったクチなので、なんかもやもやするこの頃です。。。
Commented by yokuya2006 at 2008-09-21 23:11
極めて近縁だそうですね。でも我が国の歴史が磨いたアスペルギルス君です。K社はオリゼーではないそうですね。TBって、よくわかんないのです。(^^ゞ
Commented at 2008-09-22 11:26
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