9/9 叙情の奇妙な冒険

f0057955_2202245.jpgハヤカワSFシリーズ Jコレクション 笹 公人 著、早川書房。
署名が目に付いて購入した。
下の息子が、荒木飛呂彦先生のファンである。
しかし、この本は漫画ではない。一ページに一~二首の短歌と、とり・みき氏のイラストが数枚挟まれた、何と歌集である。

著者は1975年生まれというから、私より二十歳は若いのだが、どうやってあの時代の感慨を持ち得たのだろう。SF趣味といい、昭和の匂いといい、まるでこちらが見透かされたような、あの時代の懐かしさである。

この時期を題材にして歌をリアルに詠むために、この世代に自分を置いたのだそうな。帯に「他人のノスタルジーを手に入れた」とある所以である。

言葉の密度と、その色彩豊かなイメージに、身が引き締まる。こんな世界もあったのだな。良いものを読ませていただきました。

新潟に向かう新幹線の中で読了した。列車はかなり混んでいる。そして、まだ体を動かせば汗ばみはするが、吹き抜ける風は秋である。明日の訪問に備えて、暫くぶりにネクタイを締め、ジャケットを着た。
by yokuya2006 | 2008-09-09 22:29 | 趣味の読書 | Comments(0)