5/11 持続可能な国家のビジョン

持続可能な国づくりの会(緑と福祉の国・日本)が主催するシンポジウムに参加してきた。
板橋区のグリーンホールにて、午後1時から7時までの充実した内容だった。
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小澤徳太郎氏の、「希望の船出」から11年-経済も、福祉も、環境も-
先進国家スウェーデンの現状を、日本の無策と対比して述べる。スライド資料の作り方が上手な方で、良く理解できた。環境問題を経済諸問題以前の前提に置くスウェーデン。

西岡秀三氏の、低炭素社会は持続可能な国づくりへの1歩
エネルギー多消費型文明との決別と、日本型持続可能社会モデルの構築。科学者としての真摯な物言いが印象的だった。

岡野守也氏の、持続可能な国を作りうる心
ばらばらコスモロジーを克服して、今こそ「つながりコスモロジー」を。相変わらずの正しい言葉使い、判り易い説明、時間が無くやや早口ながらも、今日の基調講演たる内容。

大井玄氏の、江戸時代の環境崩壊阻止と倫理意識
大火が相次いだ江戸で消費され枯渇に瀕した森林資源と、これに気付いた幕府の環境政策。
環境倫理は本来は閉鎖系であるべきだが、我が国の閉鎖系故の欠点の指摘は秀逸。

神野直彦氏の、「人間回復の経済学」で言いたかったこと
ケインズ的福祉国家の行き詰まりに対して、米国、英国そして日本で選択された新自由主義的な規制緩和・行政改革は、やはり失敗であった。今、グローバル経済が破綻のアラームを鳴らしている。環境と経済の両立は、本来可能である。今あるべき経済の形を提案する。

非常に聞き応えのある講演が五題で、参加費2,000円はお得であった。
サングラハ岡野チルドレンの主催する会と言って良いのだろう、大学生から20代後半の若者がこのようなシンポジウムを企画し、議論する。頼もしい限りである。
反面で、30代、40代、そして私のような50代前半までの所謂働き盛りの参加が少なく、60代以上の参加者が多い。この辺りの組織化が今後の課題なのだろう、と感じた。
by yokuya2006 | 2008-05-12 00:12 | サステイナブル | Comments(2)
Commented by coccolith at 2008-05-12 18:43 x
coccolith blogにコメントを有難うございました。シンポジウム会場で同席した方とblogでもコンタクトできるのは素晴しいですね。私も近日中に感想を書きたいと思っていますが、訪問させていただいてコンパクトな記事を次々書き込んでおいでなのに感心しました。私は沢山書きすぎるので。またコンタクト致しましょう。
Commented by yokuya2006 at 2008-05-12 23:01
またいらして下さい、coccolithさん。
ところで、coccolithてのは、ハプト藻が形成する円石の意味ですか。
或いは、海洋藻類を研究しておられたのかしらん。今後とも宜しくお願いします。