5/7 風邪で寝込めば、一力三昧

f0057955_1714130.jpg結局、連休の四日間は、風邪で寝て過ごす羽目になった。
一日目・二日目は、起きて食事の仕度もしながら、様子を見て明日は事務所になどと考えていたのだが、三日目は鼻水がひどく熱も出て起きているのが辛くなり、ほとんど布団の中にいた。

小雨と薄曇のぐずついた天候だった連休も、最終日には何とか晴れ上がった。空に合わせて体調も小康状態に至ったが、まだ本調子とは言えず、結局、明けて7日の今日も会社を休んで病院に行き、薬をもらってきた。ついでに床屋にも行ってきて、ようやく明日からは働けそうなり。

休日を体調回復に費やしたことへの喪失感はないが、休日出勤して片付けられると踏んでいた仕事が手付かずに終わったことでの焦燥感があり、これはストレスの素である。

f0057955_17141932.jpg深川黄表紙の面白さに味をしめて、カミサンが作家買いしていた山本一力の文庫本を品定め。
体調不良で根気が続かぬとなれば短編集が良かろう。

損料屋喜八郎始末控え、文春文庫。
武士を捨て損料屋に身をやつした喜八郎だが、裏ではある札差の後見役をその先代から頼まれている。武士階級への多額の貸金を公儀に棒引きにされた札差商人達が、今度は武士への貸し渋りを始めたから、江戸中は金が動かぬ不況の嵐。その中で、喜八郎と商人たちとの駆け引きが火花を散らす。

蒼龍 文春文庫。
作者を世に出したオール讀物新人賞受賞作をはじめ、初期の短編集。どれも、自助と努力、夫婦や先代・周囲との人間関係の大切さを気付かせる、読後感の爽やかな作品集。

f0057955_17143261.jpg深川駕籠 祥伝社文庫。
共に訳アリの大きく逞しい二人の若者が、深川の長屋の主に拾われて始めた駕籠かき家業。
時間を限った仕事の賭けに乗り、不埒な御家人を懲らしめ、足が自慢の同業ライバル、鳶や飛脚と駆け比べをして師走の江戸の町を盛り上げる。

明朗無比の青春体力時代小説。若くて図体がデカイは良い事よ、喧嘩も強いし足も速いぜ、文句あるか。

損料屋と深川駕籠には続編もあるようで、これも楽しみ。
山本一力氏は、そう古い書き手ではないはずと思ったが、デビュー後は随分と早いペースで、しかも優れた作品を多く残しているようだ。また楽しみな作家が増えてしまった。
by yokuya2006 | 2008-05-07 18:38 | 趣味の読書 | Comments(5)
Commented by urasimaru at 2008-05-14 11:29
損料屋喜八郎、図書館にあったので読み始めました。ずいぶん複雑な仕組みになっていたんですねー。
Commented by yokuya at 2008-05-14 22:18 x
深川駕籠にも、損料屋喜八郎 登場します。
Commented by urasimaru at 2008-06-11 00:28
深川駕籠、読み終えました。こっちのほうが読みやすかったです。喜八郎さん、地味に登場ですね。山本一力さんは競馬好きにちがいないと思いました。^^
Commented by yokuya2006 at 2008-06-11 21:40
競馬好き?あら、どのへんでしょう。
Commented by urasimaru at 2008-06-12 00:57
いえ、連勝とかがあるあたりが…。気のせいかも^^;