5/4 深川黄表紙掛取り帳

f0057955_21413611.jpg山本一力 講談社文庫。
小間物問屋の一人娘で絵師の雅乃を紅一点に、夏負けの特効薬を売り歩く蔵秀、文師で算盤上手の辰次郎、飾り行灯師の宗佑の四人が繰り広げる、大江戸エンタテインメント。

個性際立つ若者四人が、その才覚を合わせて江戸の難事に立ち向かう。ある時は広告代理店まがいのアイデアで奇抜な物売りを仕掛け、窮地に陥った雑穀問屋を助けたと思えば、次にはこれを裏で糸を引いた悪徳商人親子に高い買い物をさせて仇を取る。

豪商・紀伊国屋文左衛門とも渡り合って大きな商談を全うさせるのみならず、相手を成り上がりとばかりに深川の粋を鮮やかに見せつけたり、最後には取引の陰の企みを見破って一泡吹かせたり。

この作者のいつもの江戸人情物とは一味違った、テンポのよい娯楽優先の短編連作。第二集もあるようで、早く文庫にならぬかな。とても楽しめました。
by yokuya2006 | 2008-05-04 22:05 | 趣味の読書 | Comments(0)