4/29 牛乳を値上げせよ

世界的な穀物高騰を背景に、我が国の配合飼料も高騰している。
バイオエタノールばかりが取りざたされるが、BRICs諸国の需要増加も忘れてはならない。
人口増加と生活水準の向上に対して、世界の穀物供給が追いつかなくなってきたのだ。
そして、腹立たしいことには、投機筋が穀物相場にも大きく介入して、価格を吊り上げている。

我が国には、配合飼料の価格安定基金制度がある。しかし今、畜産農家と飼料メーカーが積み立ててきた基金の財源は相次ぐ発動で枯渇し、借り入れをしようにも1000億円を越える巨額となれば融資先の目処が立たない。与党もプロジェクトチームを作って財源を検討しているが、難航していると伝えられる。そもそも、現時点でも巨大なこの借金を、飼料メーカーはどうやって返済するというのだろうか。薄利多売がお約束の飼料業界、目先の対策ではない、構造的問題との認識が必要だろう。

そして、ここに来て輸入粗飼料もかつて無い水準まで値を上げようとしている。
エサ屋も悲鳴を上げているが、酪農家の悲鳴はまさに深刻である。

実は米国や欧州諸国でも、当然のことながら飼料価格は上昇している。そして、生産物価格も上昇している。何故、我が国は上げられないのか。たった3円では、どうにもならない。
生産費が上がれば、製品価格に転嫁せざるを得ぬのは当たり前ではなかろうか。
誰でも値上げは嫌である。安いが良いに決まっている。しかしモノには適正価格があって然るべきである。

安さこそ消費者への奉仕と訴える流通業界だが、いまこそ適正価格販売への舵きりをお願いしたい。
販売力の無い(失礼)地域乳業メーカーの製品を客寄せ目玉商品にするのが日常化してしまったが、これを続けていれば、もう生産者が堪えられない時代になったことを理解して欲しい。
牛乳を値上げせよ。スーパーでの値上げ幅を、そのまま酪農家の手取り乳価に反映させよ。
酪農家廃業の雪崩が起きる前に、関係者の決断を望みたい。
by yokuya2006 | 2008-04-29 20:26 | エサと飼料化 | Comments(0)