4/27 輸入乾牧草の高騰

輸入乾牧草のニュークロップについて、情報が入りはじめている。
以前にも書いた記憶があるが、バイオエタノール需要のとうもろこし作付面積拡大を受けて、大豆や麦の畑が圧迫され、これまで牧草を栽培していた畑が大豆や麦の畑に置き換わりつつあるようだ。
これまで牧草を栽培していた畑は、面積を減らし、かつ環境の悪い畑が残ることで収穫量減に拍車をかけている。

加工牧草たるカナダのデハイやUSヘイキューブは2~3割の減。牧草そのものの、US産ルーサン、スーダン、バミューダ、そしてライストローも2割以上の減と伝えられている。
USオーツに至っては激減の様相、一方南半球の豪州はと言えば、小麦にシフトしたことで、やはりオーツヘイが2割減、逆に小麦ストローは増加する見込みだ。

そして、アメリカ国内の牧草需要は落ち込んでいない。
生産資材の高騰があるものの、アメリカはこれらが生産物(牛乳、卵・肉などの畜産物)価格に転嫁できる市場(本来、当たり前であるが!)なので、これら飼料の需要は旺盛なのだ。
要するに、輸出物量が減るだけである。

この輸出量減に加えて、困ったことにコンテナフレートがとんでもない上昇を見せている。
40フィーター1本で、今後100ドル、200ドル、300ドルと値上げが確定しているのだ。
アメリカに集まっていたコンテナ貨物状況が激変していると、商社マンは言う。
サブプライムローン問題が表面化したアメリカは、確実に輸入需要を減らしている。アメリカに荷物が集まらなくなっている。従って出てくるコンテナの数にも限りがある。コンテナの奪い合いとなれば、安価な飼料は太刀打ちできない。そしてここでも投機筋の介入により、コンテナ価格を吊り上げている。

しかも、諸外国の買い付けが入って、我が国は買い負けているフシがある。中国、韓国、そして中東の石油産出国がライバルなのだ。

実はここ数年、高騰が続く配合飼料より、輸入乾牧草の値上がりは凄まじい。
自給飼料基盤の弱い関東以西の酪農家は、果たして今後も営農が可能なのか。
我が国も、乳価格は生産者手取りで3円上がった。しかし、これでは資材価格が生産物に転嫁されているとは、とても言いがたい水準だ。

国内酪農家の大量離農、牛乳の供給不足、加工原料乳の不足が目に見えるようだ。
加工的畜産が是正され、本来あるべき飼料自給に見合った生産の形である」と言うのは容易いが、酪農家のみならず関連業界に吹き抜ける嵐は、思うに恐ろしいものがある。
by yokuya2006 | 2008-04-27 22:45 | エサと飼料化 | Comments(0)