4/5 新世界より

f0057955_2204998.jpg貴志祐介 講談社。
よくぞ構築した、この世界。
読者をして少年時代の戸惑いを追体験させつつ、いつの間にかすり替わる異形の未来。
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超能力に目覚めたが故の破局を通過して、人々は自らの能力の発露を厳しく管理するための極めて閉鎖的な共同体を形成せざるを得なかった。

異能の果ての、伝説の二つの恐怖、業魔と悪鬼。これらに直面することになった主人公は、健気に最前線に身を置いて運命に立ち向かうのだった。

これは面白い。従来のSFにはない手応えで、一気に読んだ。
終末には謎解きの要素もある冒険譚になり、とても楽しめました。

作者はSF畑ではないのだろうな、生物学的な考証が今ひとつ飛躍しすぎの感ありで、ちとSF読みには辛い部分もある。だが、これはやはり傑作と言うべきだろう。
by yokuya2006 | 2008-04-05 21:59 | 趣味の読書 | Comments(0)