3/24 エコフィードの実態

昼前の来客は、食品副産物の飼料化に取り組みたい産業廃棄物業者さん。最近、このような問い合わせが増えている。エコフィードの推進は良いが、そもそも供給量に乏しい底の浅い原料だけに、皆が使い出せば奪い合いにもなりかねない。エサ屋としては、いかに見識の高い排出元や中間業者と安定的に連携できるかである。

このように意欲的な産廃業者さんは、比較的よく勉強してくれて、きちんとA飼料として管理供給してくれることが多い。そして実は、排出元となる食品会社との関係構築が難しい場合が多い。
食品会社のトップは、或いは本社のご担当は「企業の環境貢献のために是非取り組みましょう」などと言ってくれるのだが、しかし実際に工場に出向けば、現場のご担当の反応は「こんな面倒な作業を提案してくれて、」「産廃業者に一括処分でよいのに、」と言った具合である。我々は安価なりとも有価物として買うのであるから、産廃処理費用を支払っていた昔に比べればマイナスが埋まりプラスも僅かながら発生してメリットありのはずなのだが、現場は面倒なのだな。まあ彼等の立場から見れば「工場の排出ラインが、副産物利用型に出来ていない」と言うことになるのだ。多くの施設が、廃棄物を全て排出ホッパーに溜め込んで、産廃のアームロール車にドサリと落とすだけの仕組みなのだ。

「原料がカビていてはダメです」と申し上げたら、それまでの商談が中断したまま連絡が来なくなった会社がある。実際に変敗した原料を持ち込んでおいて、当方が廃棄せざるを得なくなった製品の補償を求めると「今後のお付き合いは、」と当社ではなく中間業者に圧力をかけてくる会社がある。
食品会社なのに、どうしてこんなことが判らないのだろうか。コンプライアンスを疑わざるを得ない。お里が知れると言うものだ。これは差別用語ではなかろうな。

最近あった事例では、双方が協力し合って順調に副産物を飼料化できていたのに、相手の本社がSCMによる物流改革を始めた途端に、工場では副産物の発生が予定できなくなり、飼料化が頓挫してしまったことがあった。廃棄物の再利用も含めたSCMは、確かに難しいのだろうけれど、是非とも排出物のサプライチェーンもマネジメントして欲しいものだ。

午後からは、都内で共同研究相手と遅れに遅れていた新規原料の相談があり、昼飯を食う暇もなく電車に飛び乗る。
5時には事務所に戻って残務整理、6時半の家族の食事会待合せには、辛くも間に合った。
by yokuya2006 | 2008-03-24 22:45 | エサと飼料化 | Comments(0)