2/25 大麦の高騰

過去30年の統計で最低の在庫水準となった世界の大麦在庫。
ちなみに、この2月の米農務省需給発表によれば、2007/08年産の世界の大麦生産量は、132,827千トン(前年比97%)、期末在庫15,337千トン、在庫率11.1%と予想されている。

こうした状況の下で、ウクライナ・ロシア・中国は主要穀物への輸出関税を賦課、また米国も端境期に入り輸出余力が殆どない状況となっており、我が国を含めアジア向けの輸出余力がある国は、カナダ・豪州に限られるため、引き続き厳しい需給環境が続いている。

大麦の国際市況は、こうした世界需給を反映し昨年8月から高騰している。
年明け以降も依然高値が続いており、本年2月13日に実施された平成20年度第1回飼料用大麦の特別売買契約(SBS)の入札では、平均売渡価格が52,993円/トンと、前回よりトンあたり200円ほど値下がりしたものの、依然トン当たり53,000円前後の高騰を維持している。

今後、世界最大の大麦輸入国であるサウジアラビア(年間輸入量約6百万トン)の追加買付などが予想され、場合によっては更なる高騰も懸念される。
この市況は、EU・ウクライナ・米国の新穀が見え始める6~7月くらいまでは堅調に推移するものと予想される。

大麦は、肉牛用の飼料原料としては必須の存在だった。
しかし、全体的な飼料高の中ではあるが、大麦がここまで突出して値上がりしては、もはやどうしようもないだろう。とても飼料として使える価格ではない。
飼料用穀物は、今や高値安定の「とうもろこし」しか無くなってしまった感がある。

私が飼料会社に入社したころは、穀物は「とうもろこし」(しかもUS、タイ、アルゼンチン、その後はチャイナ・メイズ)「マイロ」「大麦」「小麦」「えん麦」「ライ麦」「キャッサバ」「大豆」「ルーピン」そして「古古米」などなど、いろいろ選べて飼料設計できたものだ。

このUSメイズ一辺倒の危険さ、バイオエタノール需要で非常に高騰且つ不安定ながら、代替原料が無い危うさ。一体、我が国の配合飼料は、どうなってしまうのだろう。
by yokuya2006 | 2008-02-26 00:04 | エサと飼料化 | Comments(0)