2/14 クリスタルサイレンス

f0057955_221311100.jpg藤崎慎吾 著、ハヤカワ文庫JA
最新作といっても2005年発表の、長編「ハイドゥナン」の完成度に味をしめて、この作者のデビュー長編を取り寄せてみた。f0057955_22133932.jpg

1999年の作品だそうだ。
この作品の存在を、今まで知らずにいたのが惜しまれる。
適度の科学趣味が心地よい、素晴らしい出来栄えのハードSF長編である。

最初はバイオだが、そのうちデジタルでサイバーな展開を見せる。人を愛するAI、肉体を嫌悪しサイバー住人にあこがれるネットジャンキー、サイバー空間に自らの人格を移植しながらも、クローンをウエットウエアとして操り不死を目論む男、そしてサイバー空間に増殖する悪鬼、しかし物語りは豊穣で、所謂サイバーパンク物ではない。

仕掛けは巧妙で、謎解きのタイミングも読者を楽しませる。
異星人の存在はゲイトウェイ・シリーズのヒーチーを、ラストの雨はデューンを想起しながら、昨夜の釧路のビジネスホテルの布団の中で、一気に読み終えた。早く寝るつもりだったのだが、気がつけば12時を過ぎてしまっていた。

12日は、昼からの打合せもそこそこに会社を出る。からくも飛行機に間に合い、千歳で宿泊。
13日は、苫小牧の打ち合わせを終えて、夜10時に特急で釧路に到着。
今日は夕方5時台の飛行機で戻ってきた。
たいそうシバレる北海道であった。
by yokuya2006 | 2008-02-14 22:40 | 趣味の読書 | Comments(0)