11/20 遠別少年

f0057955_203011.jpg副題は13のストーリーズ 坂川栄治著 光文社文庫

数年前に出た単行本の文庫化であるらしい。電車の広告で、わが故郷でもある「遠別」の文字が目に留まり、いつものBookWebで取り寄せた。
作者は、遠別町出身の装丁家だそうで、年齢は私より二年先輩である。読んでいて、自分の遠別での少年時代を、大雪に取り囲まれた冬を、遊んだ夏の野山を思い出した。

遠別は静かな町で、当時はまだ自動車など普及していなかったから騒音もなく、よく音が通った。遠くの鍛冶屋の鉄を打つ音がカーン、カーンと響いていたことを、今でもその時の青い空と一緒に覚えている。

浜で地引網を手伝えば小魚を貰った、冬は通りかかった農家の馬橇に乗せてもらい通学した。住んでいた公営住宅の前にある広場で、夏は家族で花火をした。毎日すぐ近くの集乳場に行って、井戸水に浮かべた牛乳缶から鍋いっぱいの牛乳を買ってくるのが私の仕事だった。バイクの後輪に足を巻き込まれ、父に迷惑をかけた。鶏を飼っていた。自転車に乗れるようになり、しかし砂利に車輪を取られてよく転んだ。テレビがついた。マーブルチョコが宝物だった。お寺の息子と友達だった。海の向こうに見える利尻富士の景色が好きだった。

19日からの富士への出張の道すがら、新幹線の中で読了した。
19日は富士宮泊まり。仲間と近所の居酒屋で一杯やって、カラオケの二次会。20日は午後には仕事を終えて、戻ってきた。飲み疲れもあって、夕方帰ってからすぐ横になっていた。
富士宮のタクシーの運転手さんお勧めの「富士宮焼そば」の有名店。場所を聞いていたので、仕事を終えて皆で向かってみたのだが、残念!定休日であった。リベンジなるか?
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by yokuya2006 | 2007-11-20 21:02 | 趣味の読書 | Comments(0)