5/1 ワシントンハイツの旋風

f0057955_2152041.jpg高度経済成長を遂げる、あの時代の日本にあって、恋多くまた果敢に青春を生きる主人公。
話の展開は早く、しかし読み進むうちに知らず主人公と共にその時代を生きている。
残りのページが少なくなる頃には、読書では久しぶりだ、ページを繰るのがもどかしく、あやうく通勤の駅を乗り過ごすところだった。
f0057955_2214796.jpg講談社文庫 山本一力著。
この独特のストーリーテリングのテンポは、前回読んだ直木賞受賞作「あかね空」にも共通している。

少々、女性遍歴の描写が生々しいが、いい年をしたおじさんには、なに、どうというものではない。
この二日間、楽しませてもらった。
今のところ唯一の現代小説だそうだが、この人の醸し出す情景は決して時代小説だけが舞台ではなかろうと思う。
今の時代の小説が、時代小説のお約束のない、この作者の手になる現代小説が、もっと読みたいものだと思った。
by yokuya2006 | 2007-05-01 22:11 | 趣味の読書 | Comments(0)