4/10 ドリアン・グレイの肖像

f0057955_19491937.jpg光文社古典新訳文庫 オスカー・ワイルド著 仁木めぐみ訳。
美青年ドリアンが自分の美しさを見事に捉えた肖像画を見て、その美しさが損なわれることを激しく恐れ、「このまま絵が年老いて、自分は永遠に現在を保ちたい」と強く念じたところから悲劇は始まる。

彼が悪事享楽に耽る毎に、彼自身は若さと美しさを保ったまま、絵は醜く変化してゆく。そしてついには、、といったお馴染みの話。
名作の力と、この瑞々しい麗訳で、とても楽しめた。
発表された1890年、ヴィクトリア朝時代のイギリスでは、激しく非難されたと言う。

この程度の不道徳が非難されるのなら、現代の我々は皆まさに地獄行きであるね。

名作古典を新訳で用意したシリーズ。他にも、シェイクスピアのリア王やら、トルストイのカラマーゾフの兄弟やら、ポーのモルグ街の殺人やら、ディケンズのクリスマス・キャロルやら、うーん懐かしい、全部読んでみたいものだ。

そういえば、数年前にショーン・コネリーが主演した映画、日本名「リーグ・オブ・レジェンド 」、原題はThe League of Extraordinary Gentlemen ってのがあって、この中で悪役としてドリアン・グレイが出ていた。
このドリアンも美男であったが、 この本を読んで得た印象とは違っているな。もう少し紅顔の美少年っぽいのが似合っている。昔のレオナルド・ディカプリオのようなイメージだな。

会社を10時過ぎに出て、武蔵野線周りで北府中から歩いて東京農工大学。いろいろと教わって、帰路は同僚と意見交換しながら帰ってきた。電車の中で、沢山本が読めるのは嬉しい限りだが、予備に持っていった山本一力さんまでは手が付かなかった。今後のお楽しみだ。
by yokuya2006 | 2007-04-10 19:59 | 趣味の読書 | Comments(0)