3/7 駆けてきた少女

f0057955_18274019.jpgハヤカワ文庫 東 直己著 ススキノ探偵シリーズなのだそうだ。
札幌はススキノをねぐらとする、探偵と言うより「何でも屋」の主人公のオッサンが、どこからがフィクションなのか判らない、札幌人にとってはまるでリアルな舞台設定の中に生きている。
早々に遭遇する事件、そして関連しつつもいろいろな出来事が並行して、主人公に感情移入するうちに、かなりやばい状況に首を突っ込んでしまったことに気がついて、さあ結末や如何に。
軽快な語り口、脇役も含めて魅力的な人物設定、絡まる伏線は、なかなか読ませる。
霊能力者のオバチャンの北海道弁の表記は秀抜だ、そだそだ、そうやって喋るべさ。いやあ笑わさる。したって滑稽だべさや。

恐らく主人公は、作者の投影像なのだろう。私も同じ年頃で、だから時代背景も一緒で、主人公の言動には共感を覚える。今時の若者への違和感にも同感、酒の好みも似ているようだがこんなにアイラモルトを飲む金はない、ケータイは好きではないが持たざるを得ない、喧嘩は強くない、クラフトワーク、ホルガーシューカイ、コンピュータ衛星シドなど懐かしい限りだ。
しかも作者を調べてみたら、何と私と同じ札幌東高校だ。こりゃ廊下ですれ違ってるな、多分。

紀伊国屋ブックウエブで取り寄せたのだが、いつもは読まない分野の本で、なぜこの本にたどり着いたのか記憶がない。まあ、面白かったので良し。この作者は、しばらく追いかけてみよう。
by yokuya2006 | 2007-03-07 18:51 | 趣味の読書 | Comments(0)