1/28 放線菌の黒

f0057955_16173661.jpg単離培養した放線菌をそのまま恒温器に入れておくと、白かった菌が黒くなってくる。
このときにシャーレの蓋を開けると、森の土の匂い、腐葉土の匂いがする。
そう、良く出来た堆肥の「あの匂い」は、放線菌が出す匂いなのだ。

黒い色の正体は、色素のメラニン。
放線菌が、自らを太陽光の紫外線から守るために作るのだろうと言われている。
メラニンはチロシン(アミノ酸の一種)から、複雑な過程を経て酸化・重合されて生合成される大分子の黒褐色の色素だ。人間でも、シミ、ソバカス、ホクロの色として有名だ。
放線菌を培養するシャーレにチロシンを添加すると、黒くなりやすいので確認は容易である。

放線菌は増殖を続けるうちに、自分で蛋白色素を作って黒くなる。白いときは目立つが、黒くなると判らない。でも良く出来た戻し堆肥には放線菌が沢山いて、環境が整えばまた真っ白に増殖する。見えなくとも感謝を忘れぬようにしよう。
by yokuya2006 | 2007-01-28 16:35 | 堆肥化とNPO | Comments(0)