1/27 放線菌の白

堆肥舎通風装置で床から空気を送り、堆肥発酵を促進する。
発酵条件が整って高温で発酵しているときの主役の微生物は、白く見える放線菌だ。
床からの送風がないと、白くなるのは堆肥の表面(から10センチくらいの深さ)だけなのだが、床からも通風してやるとこの通り全体に放線菌を誘導することができる。
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f0057955_1552538.jpgこの白いところを採取してきて、何度かシャーレで培養を繰り返し、単離して純粋培養してみた。
もともと高温(70度以上)で繁殖している菌なので、培養環境も高温にする。となれば培地にも一工夫必要だ。普通の寒天培地では、高温で溶けてしまうからだ。
培養した放線菌は、真っ白でとても綺麗なものである。

放線菌は繊維を分解できる。カビもできるがこんな高温域では生育できないし、低温では効率が悪すぎる。その他のバクテリアでも繊維分解できるものは極めて限られている。
もともと繊維質が多い上に、オガクズなどの敷料が混ざった牛糞の堆肥化では、放線菌を上手に誘導できぬと分子量の小さな有機物を分解し終えた時点で堆肥発酵が止まってしまうのだ。

放線菌の誘導に成功した堆肥は、熱が放散しないように積んでおけば、いつまでも温度が持続して山が小さくなっていく。発酵が収まるのは微生物のえさがなくなったときではない、発酵熱により水分が失われたときである。従って水分補給をしてやれば、また発酵が続くのだ。
by yokuya2006 | 2007-01-27 20:49 | 堆肥化とNPO | Comments(0)