1/26 堆肥舎ブロワの選定方法

お客様から電話で相談を受けた。
間口12m×奥行き15mの堆積区画(随分と奥行きの深い設計だな、隣のスパンに切り返す作業が大変そうだ)が4スパン並んでいる。ここに床から通風したい。床には1m間隔で散気管が設置してある、と言う。どんなブロワを選べばよいか、との質問だ。

一区画が180平米、高さ1.8mに積んだとして、しかし真っ角には積めないのだから0.9をかけて、一区画はMax290立米の堆肥となる。
発酵促進目的の堆肥への通気は、1立米当たり最大でも毎分数十リットルの通気で十分なので、例えば50リットルとすれば、290×0.05で毎分14.5立米。
高圧ブロワのカタログを見ると、50Hz地帯で5.7kwのブロワが毎分6.5立米とのスペックが載っていたので、ではこれが2基必要ですね、と答えた。

ブロワはインバータで周波数を絞り込んで、発酵状況を見ながら調整して使う。
周波数50Hz地帯で40Hzで回せば、電気代はおよそ半分になる。
通気区画には、実際には堆肥が充満しているわけだから、通気量的には半分でも良いくらいだが、戻し堆肥として使う前には発酵熱を利用して強制通気して乾かすテクニックもあるし、水分が多すぎる堆肥だと空気が通リにくい場合もある。この位の設定で現実的にはちょうど良い。

一区画に2基必要だと、4区画では全部で8基が必要になる。しかし、送風管にバルブを付けてON・OFF出来るようにしておけば、そのとき必要な区画に集中して送風できる。
2基でも何とかなるが、まあ4基あれば良いでしょう。
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このタイプの高圧ブロワは、富士だとリングブロー、日立だとボルテックス・ブロワの商品名で売られている。
こんなヤツだ。(これは多分、富士製)⇒
さて、このお客様は、これだけ聞くと「じゃあ地元の電気屋さんから買います、有難う」と電話を切ってしまわれた。あのー、当社でも販売しているんですけど、、、
当社のエサのお客様だから、まあいいか。無償の技術情報提供とあいなった。

しかし、バルブの付け方は判ったかな、制御盤には24時間タイマーを付けたかな、散気管は掃除口を付けたかな、まさか管は接着しなかっただろうな、散気管の穴は上向きに空けたかな、などと後で心配になってきた。
当方に発注してくれれば、この辺りのノウハウがオマケに着いてくるのだがな。
堆肥舎通風は見た目は簡単そうだが、いろいろとキモがあるのだ。
これを知らずに設置して、うまく行かず、ブロワ通風などダメと言っているお客様、それを見聞きして堆肥舎ブロワは無効とふれ回っている先生方の実に多いことよ。
by yokuya2006 | 2007-01-26 23:32 | 堆肥化とNPO | Comments(0)