8/22 環境問題にバックキャストするスウェーデン

スウェーデンに学ぶ「持続可能な社会」小澤徳太郎さんの本を読んでいる。
示唆に溢れた、目からウロコのレポートであり評論の書だ。
まだ途中なのだが、読み始めて、読み飛ばすことができず、最初から丁寧に読み進めている。

将来のあるべき姿を想定して、それにアプローチする方法論がバックキャスト、対して現状から良かれと模索し進む(しかしベクトルが合っている保障のない)フォアキャスト、環境問題に対するスウェーデンの姿勢が前者である。

イデオロギーを超越した、国づくりの一つの模範がここにある。
おそらくプロテスタントの価値観に裏打ちされた、成熟した社会形成が進められていて驚く。
人間は、ここまで知的に論理的に行動できるのか。

11月中旬に、著者をパネラーの一人としたシンポジウム「日本を緑の福祉国家にしたい」が予定されている。今から楽しみにしている。
by yokuya2006 | 2006-08-22 21:33 | 趣味の読書 | Comments(4)
Commented by タマちゃん at 2006-08-25 14:47 x
おじゃまします。
わたしも小澤徳太郎先生の本を読んで感銘を受けたものです。
近頃の気象とか気温とかには、ほんとうに将来にそら恐ろしいものを感じてしまいます。
日本を初めとした世界の動きだけ見ていると絶望すら覚えますが、
いわばスウェーデンという集団的な先覚者、目指すべき目標があるというのは大きな希望に思われました。
シンポジウムがあるのですね!
調べてみるとサングラハ研究所というところ(何の研究所なのか?)の
岡野守也さんという人がブログで広報されているようです。
元国立環境研究所の所長さんが呼びかけ人とのことで、なぞが深まりますね。
それはそうと、衛星でここまで見えてしまうんですね!
とても立派な牧場をお持ちですね。
Commented by yokuya2006 at 2006-08-25 23:37
タマちゃん、おいでませ。
サングラハは、唯識の紹介などで著名な岡野先生の主催する研究会です。決してヘンな宗教団体などではありませんから、ご安心下さい。
真摯に人類の現状を憂いて、しかし毎日コスモロジー教育等、世の中のためにやっておられる方です。
元国立環境研究所長の大井先生は、お医者様であり、また環境学者としてお仕事もされ、私も一度お話を伺ったことがあります。
アメリカに代表される解放系倫理意識、厳しい生存競争を勝ち残るアメリカンドリームと、敗者にも次なるフロンティアが用意されている、いけいけどんどんの歴史体験。
対して本来の日本や欧州が持つ閉鎖系倫理意識、限られた狭く貧しい場の中で争いを避けるための協調、自分の欲望を抑えて他者に配慮する伝統。
これを対比させて、本来「環境倫理は閉鎖系である」と喝破されたお話が、今でも印象深いです。
この辺りが、今回の小澤先生との共感を得て、シンポジウムに繋がったものだろうと、勝手に想像しています。
また、遊びに来てください。そしてシンポジウムでお会いいたしましょう。
Commented by HIRO at 2006-08-27 08:52 x
コメント有り難うございます。
遅ればせながら、T.B.させていただきます。

タマちゃんさんとの興味深いやりとりを、拝見させて頂きました。

“サングラハ”という言葉・・・強いようですね。

この“あやしさ”という誤解を解くためにも、草の根のブログは効果的かな、と思っています。

「こういう人達が会員なんだ~」と思うと安心感が持てますよね。


私も大井先生の「環境は閉鎖系」という話は、目からウロコでした。

シンポジウムでは、小澤先生のスウェーデンという先駆的な集団の“バックキャスト”という方法。

それに、岡野先生の“運動・革命?”的な、“実際にどうやって動かしていくか”。

楽しみなシンポジウムですね。ぜひ、シンポジウムでお会いしましょう!
Commented by takuroshinano at 2006-10-31 23:58
私も読みました。いい本ですよね。バックキャストすべし。色々な事に使うべきに感じてしまいました。