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2/23 テリパラチドの副作用について

週イチで病院で皮下注射するテリボンと、毎日自分で注射するフォルテオの、二つの製剤が提供されている。ヒトが本来分泌しているホルモンの一部を切り出した、ポリペプチド製剤である。

母は、腰椎の圧迫骨折を発症し、骨粗しょう症であるとして、整形外科でまずはフォルテオを勧められた。毎日の自己注射を丁寧に実演してもらったが、母には自分でやれる自信がなかった。で、近所のかかりつけの病院で一週間に一度のテリボン注射を選択したわけなのだ。

テリボンは、血中パラトルモン濃度の急上昇を避けるため、なるべく脂肪組織の多い部位に注射することが推奨されている。しかし残念ながら母は太っていない。骨・皮・スジの老婆であるので、血中濃度の急上昇が起こってしまったらしい。

今回で20回目の注射であった。
この製剤は強力なので使用回数が定められている。テリボンの場合は確か72週の投薬制限があったはずである。母は、17週目までは問題がなかったが、その後は注射数時間後に心臓ドキドキを経験し、今回はテレビで見ていたフィギァスケート選手が二重に見えて異常を感じ、ベッドに向かったがその手前で意識喪失して倒れてしまった。恐らく低血圧による脳貧血で昏倒したのである。

骨粗しょう症の治療薬の副作用で、倒れて骨折してはシャレにならない。母は、今のところは腕を擦りむいたぐらいで、骨には異常がなさそうである。ただ、打撲症はあとから出るので油断はならない。倒れても足腰が痛まないのは、これまでのテリボンの効果なのかもしれない?

ネットで検索してみたら、「厚生労働省は1月11日、骨粗鬆症治療薬の「テリパラチド酢酸塩」(商品名:テリボン皮下注用56.5μg)と「テリパラチド(遺伝子組換え)」(同:フォルテオ皮下注キット600μg)の使用上の注意に対し、重大な副作用のショックの項に「意識消失」の追記などを求める改訂指示を出した。」との記載が見つかった。

特に閉経後の女性に対しては、この製剤しか対応策がないのが現状のようである。効果が明確なだけに副作用もある。ヒトは長生きになったことで、これまでになかった問題に直面しているのだ。

by yokuya2006 | 2018-02-23 17:48 | 日常の雑感、覚書 | Comments(0)
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