12/6 再生可能エネルギー展

午前中は、強風の中を自転車で幕張まで。
再生可能エネルギー世界フェア2012基調講演を聞いてきた。
事前申し込みをすればタダで聞けるが、内容はなかなか有意義であった。
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まずは主催者から。今回で7年目となる本展示会。本年7月から「電力の固定買取制度」が始まっており、新しいビジネスチャンスとして一段と期待される、再生可能エネルギーの技術開発の成果や普及拡大を宜しく、との話。ストックを利用する従来型のエネルギーに対して、フローを利用する再生可能エネルギー。真に持続可能なエネルギーとして、ますます期待が高まるとの事。

経済産業省 資源エネルギー庁の課長さんの話。
頭の良い方で、日本のエネルギーの現状をポンポンと数字で示しつつ、俯瞰的に述べた。風力発電所500か所、発電機は1870機。原発が止まってフル稼働させた今年の火力発電所の燃料代は3~4兆円、これは黒字時代の我が国のGDPの半分。
食料自給率は4割、しかしエネルギー自給率は4%。再生可能エネルギーの主力たる水力発電は全体の10%、水力を除くと再生可能エネルギーは僅か1.4%。我が国の国土の制約から、今後の風力発電は北海道や東北に可能性あり。この電力網の整備に10兆と言うが、この一年で燃料代は3兆かかった訳で、電力輸送と規制緩和など、国民の中に広く将来を見据えたエネルギー需給議論を、と結んだ。

続いて、環境省地球環境局地球温暖化対策課調整官氏の話。
グリーン成長と再生可能エネルギーの具体的目標値。2010年、2020年、2030年において、風力はそれぞれ3、40、586万kw。地熱は53、107、312万kw。バイオマスは240、396、552万kwであるそうで、バイオマス発電については公共廃棄物所の施設に高効率発電を見込む。風力は着床式から浮体式(海上)を推進する。

圧巻は、この8月までOECDの国際エネルギー機関(IEA)事務局長だった田中氏の講演。世界のエネルギー戦略の現状と今後の見通し、エネルギー安全保障についての話。
日本では報道されないイラン危機、シェールガスとオイルシェールの開発で、近い将来に中東を必要としなくなる米国、貿易黒字で一人勝ちとなり再び繁栄を謳歌するだろう米国がホルムズ海峡を護るのか。当事者たるインドと中国、そして日本。またもや金は出しても血を流さない日本? 中国にホルムズ海峡の治安を委ねるのか?

日本国内では、関東以西の60hz、関東以北の50hzすら統合されていない有様で、電力グリッドは弱く、ガスパイプラインも脆弱(先の震災では、仙台に日本海からのガスラインが届いていたのが僥倖)で、我が国のエネルギー保障はこれで良いのか。我が国の、そして亜細亜のエネルギー補完をどう見据えるか。
また、プルトニウムを消費する意味からもプリズム炉が注目されている事など、多岐にわたった現実的な提言が興味深かった。
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午後からは事務所に出て実績進捗報告など励む。
夜は下の息子が来たから、カミサンと三人で家族で忘年会。ふぐコースを奢った。
てっさ、から揚げ、骨ひれ酒と、美味しくて、写真を取り忘れ、最後のふぐ雑炊だけは何とか写真に残した。堪能致しました。いろいろあった一日だった。
by yokuya2006 | 2012-12-06 22:19 | エネルギー | Comments(0)