4/28 鈴木宗男が考える日本、奇跡の脳

f0057955_184422.jpg鈴木宗男が考える日本
鈴木宗男・魚住昭・佐藤優、洋泉社新書

前半は鈴木氏と佐藤氏の対談「鈴木宗男、自らの政治姿勢を語る」、後半は魚住氏と佐藤氏との対談「戦後保守政治と新自由主義、そして官僚制」。本書は佐藤優プロデュースによる「政治家:鈴木宗男への入門書」である。

利益誘導型の手法とその類稀な行動力が災いして批判を受けることも多かったが、草の根を歩き自らを問い直した、本来真っ当な保守主義政治家、現実的で勤勉実直な鈴木氏の再起動に期待したいという気持ちになった。そういえばあの頃、鈴木氏をあげた検察も、煽ったマスコミ、そして野党も便乗して「疑惑の総合商社」だの「ムネオハウス」(何故か現地ロシア語ではなく奇妙だった)だの騒いだのだけれど、かなりその経緯は怪しかったと言わざるを得ない。結局は別件逮捕。時代は変わるのである。
札幌市内の書店で、平積みになっていたものを買い、楽しく読み進んだ。

奇跡の脳 -脳科学者の脳が壊れたとき- ジル・ポルト・テイラー 竹内 薫 訳、新潮文庫
現役バリバリ、順風満帆、新進気鋭の若き米国女性脳科学者Dr.テイラーが、ある朝の目覚めと共に頭の芯からの痛みを感じ、倒れ、あろうことか自分が出血性の脳卒中に遭遇したことを知る。科学者としての好奇心で、彼女は失われゆく自らの脳の機能を観察しながら、病院に担ぎ込まれる。

この本は、脳手術を受け、退行した脳の機能を取り戻し、失ったものは新たに補完して、病前とは異なる新たな自分を確立した彼女の8年間の記録である。左脳を損傷した状況からの回復、脳の各部位の機能の再統合、そして後半では右脳の存在の意味が語られる。

後半は趣きが変わって、生き物が属しやがて還る宇宙への窓口としての右脳が語られ、まるで宗教書のような内容になるのも面白い。スピリチュアルを求める米国での50万部は、この辺りのことだろう。巻末の養老氏、茂木氏の解説も豪華。
千歳空港の売店で、本に呼ばれて手に取り、自宅までの移動時間に読み終えた。
by yokuya2006 | 2012-04-28 22:41 | 趣味の読書 | Comments(2)
Commented by haru123fu at 2012-04-30 08:56
人間の脳って本当に不思議!脳卒中で、左脳にダメージを受けた人の脳が、
自らの力でそれを補う伏線を作っていた。というのをTVで見たことがありました。
奇跡って、努力あってのことですね。とくかく脳を使わなくては。
さて、私はなにをしよっかなぁ~(笑)
Commented by yokuya2006 at 2012-04-30 12:49
脳を使いましょう。指の運動のためにも、PC操作は良いのではないでしょうか。

ところで、怒りなどの感情を司る大脳辺縁系のプログラムに誘発されて、脳から放出された化学物質が体内を巡り、血流からその物質が消えるまで、わずか90秒だそうです。この物質によって体には生理的な反応が引き起こされますが、それを維持するのは個人の自由意思。
つまり、化学物質のもたらす感情の起伏に身を委ねるのではなく、90秒待って「私はどうよ」とリセットするのが吉だと云うことが書いてありました。これが大人ってもんでしょうかね。