1/15 奇談蒐集家、ハレーション・ゴースト・天冥の標Ⅴ

この出張に持って行った本が三冊。どれも当たりで、楽しい移動時間だった。
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奇談蒐集家 太田忠司 著、創元推理文庫
予告探偵「摩神尊」と同様に、時空をまたにかける奇談蒐集家「恵美酒一」とその美貌の助手、彼らもまた太田宇宙に浮かび漂う魅惑の住人なのだった。
短編集だが、最後にそれらが総括されて、読者はまたもや呆気にとられる。素晴らしい傑作でした。

ハレーション・ゴースト 笹本祐一 著、創元SF文庫
妖精作戦PARTⅡとは云うが、設定が同じ高校で、前作の主人公の友人が今度の主人公と云う事で、特に話の続きではないのだな。学園祭の自主映画作りに忙しい彼らの周辺で、怪しい事件が頻発する。やんちゃに、果敢に、若さにまかせて、無謀に立ち向かう彼らを巻き込んで、とうとう彼らの宇宙が崩壊を始める。痛快青春ノンストップSF、余韻は少し胸キュン。なるほど傑作でした。

天冥の標Ⅴ 羊と猿と百掬の銀河 小川一水 著、ハヤカワ文庫
植民星で日々を暮らす過去を持つ農夫とその娘、片やもの凄い時間スケールで、超々大昔に芽生えた魂の成長とデジタル転生が、そして銀河最大の敵の誕生と攻防が語られる。これまでのストーリーが一気に繋がる。さあ迫りくるものは何者なのだ。続きが楽しみな、これも傑作。

と云う訳で、千葉、札幌、帯広の移動時間に堪能したのだ。傑作揃いで楽しい時間だったけれど、この濃厚さが出張疲れの原因の一つであったかもしれない、と思いついた。贅沢な悩みである。
by yokuya2006 | 2012-01-15 10:17 | 趣味の読書 | Comments(0)