5/5 口蹄疫を終息させねば

天候不順で酪農家の牧草が伸びていない。関東では、牧草の収量にとって大切な時期を、はっきりしない天気に祟られてしまった。
市内のNPO仲間の農家も、野菜の生育が遅く稲の育苗も遅れ気味。この暖かさで、ようやく畑仕事が本格稼働である。生育の出遅れで野菜の高値は夏まで影響するのではなかろうか。

牧草や飼料作物が思わしくなくとも、酪農家にとって牛乳の価格が上がるものではない。
そして業界では宮崎県の口蹄疫の発生が、この連休中も続報を重ねた。⇒農水省のサイト
試練が続いている。関係者の焦燥と疲労は推して知るべし。突然、飼養家畜のすべてを失い、生活の糧を奪われた生産者の方々には、誠にお気の毒としか言いようがない。国や県の早急な救済方策が必要であろう。

口蹄疫ウイルスの侵入ルートは、まだ発表されていない。しかし抗原検出検査の結果、1~8例目までのすべてのウィルスは(O型)の患畜と確定され、これは現在 中国や韓国で発症しているものと同型である。

黄砂を疑ったが、公的機関の見解では、口蹄疫ウィルスは乾燥には弱いので例え黄砂に交じっていたとしても不活性化するのだと言う。
中国からの輸入稲ワラの「噂」も聞こえるが、中国の複数の輸出施設は全て我が国の厳しい検査にパスした加熱消毒設備を有しており、駐在する我が国の担当官がその場に立ち会って処理を見守っている。10年前とは輸入システムが数段整備されている。このルートからの侵入は最もありそうもないと言えるのではないか。⇒動物検疫所(農水省)のサイト
中国産の飼料原料も、ペレット加工されていれば十分な加熱処理が施されている。

やはり人の往来ではないか。
島国故に伝染病の魔の手が届きにくく、且つ遮断しやすい恵まれた環境にある我が国だったが、この時代 国外との人の行き来は増加するばかりだ。畜産農場は確実な消毒管理と関係者以外の遮断、家畜の移動の際の消毒と検疫の徹底など、防疫の基本事項を忠実に守り自衛し、事態の鎮静化を待つしか方策はない。

九州南東部の海岸地区での感染が広がり、のみならず南部中央の内陸部でも2例目が報告された。牛に続いて養豚場での被害が拡大している。隣接する熊本、鹿児島、大分、そして沖縄なども臨戦態勢であろう。

乾燥に弱いウィルスには好都合の梅雨がやってくる。消毒薬も雨に流されてしまう。
病害微生物との消耗戦であるが、業界は心して、緊張感を保って、対処しなければならない
by yokuya2006 | 2010-05-05 21:56 | 日常の雑感、覚書 | Comments(2)
Commented by ナス at 2010-05-07 12:45 x
口蹄疫対策、宮崎県は必死ですが、国はまともな対応がとれていないようです。
NHKは民主党の味方なので、夜7時のニュースですら宮崎の危機的状況を流さない。やばいです。

2010/04/28 自民党の谷垣氏、江藤拓議員と共に宮崎を緊急訪問する。
赤松農相、GWを利用して中南米外遊に出発(逃亡?)
鳩山、熊本県水俣市で水俣病について謝罪「行政の責任を痛感する」
と言いながら、すぐ隣の宮崎を素通りして、そのまま帰京

2010/05/01 九州各県で飼料用輸入稲ワラの自主規制、
国産稲ワラへの自主転換始まる。(政府主導や政策ではない)
制限区域が九州養豚の中核「えびの市」に広がる。 

2010/05/02 小沢一郎がGW明けの7日、そのまんま知事に選挙協力の要請に行くことを発表。
(選挙に協力しないと口蹄疫対策は無しだぞ、とでも言いたいのか!)

2010/05/03 殺処分対象の牛、水牛、豚の総計が9015頭となる。

5/2 1例目のウイルスが韓国で確認されているものと近縁であることを確認

5/4 宮崎県、感染19例目確認 殺処分27000頭突破
 鳩山総理、普天間問題で沖縄訪問。宮崎は素通り
 舟山農林水産大臣政務官、デンマークに出張
Commented by yokuya2006 at 2010-05-08 12:23
別に偉い人が現場に行く必要はないでしょう。現場は激務です。労いの言葉より、物資や実働部隊の提供こそが重要でしょう。
また、10年前の口蹄疫ウィルスは「病性が非定型的で伝播力も強くなかった」とオフィシャルに評価されていることも、知っておくべきでしょう。
今回のウィルスこそが本物です。圧倒的な伝播力は恐るべきものです。