4/14 氷上都市の秘宝

f0057955_18455648.jpgフィリップ・リーブ著、安野 玲訳、創元SF文庫。
移動都市シリーズの第3弾である。

突拍子もない設定なのだが、相変わらず読み始めるとグイグイと引き込まれるのは、作者のストーリーテリングの妙。出張の二日間の飛行機と、空港からのパスの中で読み終えた。

トムとへスターを乗せた大冒険の末に死の大陸に辿り着いたかつての氷上都市アンカレジは、今や名もない湖のほとりに居場所を定め、都市外の水力発電に支えられた静かな16年を過ごしていた。

二人には娘が、両親の冒険譚に憧れ平安な日常を憂う娘がいた。そこに現れたのは、海底の根城から潜水艦で忍び込んでは略奪を繰り返すロストボーイ達。彼らはアンカレジに伝わる古代の写本を探しに来たのだ。娘は彼らとともにこの都市を飛び出すことを夢見るのだが、、、

第1巻、第2巻の登場人物が入り乱れて、またもや天然色の万華鏡のような物語が織り上げられていく。再び離れ離れになった二人、へスターの育ての親の復活、古代人が残した今も軌道を周回する最終兵器の存在と、この制御コードをメモリに残してどうやら死にきれなかったらしい強敵。さあ、最終話に向けていよいよ期待は高まるのだ。
by yokuya2006 | 2010-04-14 22:08 | 趣味の読書 | Comments(0)