2/14 ベルリン飛行指令

f0057955_12272564.jpg佐々木 譲、新潮文庫

大戦秘話三部作の第一編。時は第二次世界大戦のさ中、独逸と結んだことで英米との緊張感を増す日本から、日本海軍が誇る最新鋭の零式艦上戦闘機2機がベルリンに向けて飛び立つ。

鈍重なメッサーシュミットでは英国本土攻撃が達成できぬ、長い航続距離と運動性能に優れた戦闘機を同盟国から導入せよ。総統ヒトラーの要請に応えてベルリンにゼロ戦を運ぶ任務は、孤高の魂故に日本海軍の厄介者とされた飛行機乗り二人に任された。

冒頭、現代の技術者の述懐から始まる構成は、読者を大戦前夜の物語へとスムースに導く。
発端となる一枚の写真、そして当時を知る欧州人との会話の中には、後半で明らかにされる意外な謎解きも仕組まれている。

トルコ共和国陸軍飛行場の星明かりの下に流れる安藤大佐のトランペット。海ゆかばの響きが身につまされる。独逸の操縦士が見せる歓迎の鍔迫り合いが、程良いアクセントとなって、物語を締めくくる。読後の余韻に痺れる傑作たる一冊である。

f0057955_1748272.jpgさて、書斎にあふれる本の対処を考えていた。

書棚の文庫本を後列に押し込み、その前に並べた本も既に満員御礼となっては、如何ともしがたい。

ついに、文庫本専用の組み立てスライド書棚をホームセンターで買ってきた。これでようやく本を作者毎に発行順に並べたり、カテゴリ毎に置き換えたりして、300冊以上が収まったことになる。やはり全ては収まりきれなかったものの、書斎の本棚には若干の余裕が生まれた。

近日中にもう一つのスライド書棚をこの上に組み立てれば、暫し安心であろうと一人ごちたのも束の間、今日起きてスライド棚に手をかければ、アレレレうまく動かない。このスライド棚の下にはベアリングのついた樹脂製のローラーが取り付けてあるのだが、これが嵌まり込んで前後に動く樹脂製のレールが、何と文庫本の重さで陥没変形しているではないか。

文庫本棚に文庫本を入れたら荷重で壊れましたでは、まるで設計がなっちょらん!
こうなったら、鉄工屋さんに頼んでこのレールを金属製に取り替えてやろう、と決心したのだ。
沢山作って、クレーム対処部品としてホームセンターに売り込んでやろうかしらん。
by yokuya2006 | 2010-02-14 18:25 | 趣味の読書 | Comments(0)