12/25 エトロフ発緊急電

佐々木 譲、新潮文庫。これは稀に見る傑作だ。重厚だがスピード感のあるストーリーテリング、挫折と絶望と憎悪と諦めの中で喘ぎ嘆息する魂たちの関わりが切なく痛々しく、それでも希望もほの見えるのだから大したものだ。
国家とは、戦争とは、正義とは、そして愛とは、、、文庫本で600ページを越える大作だが、出張の電車の中と夜のビジネスホテルで夢中で読み終えた。
f0057955_1825316.jpg
宿泊地に移動する途中で古本屋を見つけて、新たにこの作家の本を3冊購入。帰りの新幹線から読み始めた現代小説「屈折率」も、これまた面白すぎる。モノ作りの家業を継がされた元商社マンが、これまでの経験から得た経営力を発揮しながらも人として成熟してゆく様を、恋を濃厚に絡めて描き出す。これも大人の読物で、傑作である。

さあ、まだ手元には2冊ある。しかも文庫で新刊も出ているらしい。
今年の正月は、佐々木譲!で過ぎてゆくことである。
by yokuya2006 | 2009-12-25 16:35 | 趣味の読書 | Comments(2)
Commented by kyaspa145m at 2009-12-27 00:05
新しい本ゲットしましたね、
佐々木譲氏は随分沢山の著書があるようですね、私もお正月用に
探してこようと思ってます、4冊参考にさせてもらいます
Commented by yokuya2006 at 2009-12-27 15:44
はい、エトロフと屈折率は、大当たり間違いなしです。