11/22 愚か者の盟約

f0057955_13394671.jpg佐々木 譲、ハヤカワ文庫

映画化されて話題の「笑う警官」で注目を集めている、札幌の叔母さまから佐々木譲はイイワよと勧められていたので、まず本書をネットで取り寄せてみた。ハヤカワ文庫から復刊されていたのだ。

衆院初当選を果たして理想に燃える若き弁護士 寺久保は、党本部が付けて寄こした同年の第一秘書 野崎の案内で政治の世界に足を踏み入れる。巧妙に支え操る野崎の働きで、寺久保は党内で徐々に頭角を現してゆく。

時まさに収賄事件で揺らぐ与党、一方 自らの所属政党にも瓦解の音が聞こえるなか、寺久保はかつて野崎の裏工作で恩を売った与党の大物と組んで、政権奪取の賭けに出る。

読み出したらグイグイのめり込む。これは傑作である。まず滅多に読むことの無い分野の小説だが、夢中になってページをめくった。こうなったら、著者の看板作「道警シリーズ」から、片端から読んでみようと決めたのだ。
刊行は1991年だそうな、当時の世相のもとで読めばもっとリアルであったか。この作家を知らずにいたことは勿体無いことだった。

ところでググッてみれば、何と著者はエキサイトブロガーであった。
数歳年上の方だが、同じ北海道人だし、高校は隣だし、カミサンとは高校の同窓で、親近感!
by yokuya2006 | 2009-11-22 14:56 | 趣味の読書 | Comments(0)