11/4 飼料用米利活用シンポジウム 続きの続き

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パネルディスカッション 「飼料用米利活用の普及拡大に向けて」
東京農業大学の先生を座長に迎えて、講演者をパネラーとしたディスカッション。最新情報の提示と問題点の整理でスタート、これで聴衆も一気に世界が見えた感があった。以下、パネラーの発言を私の拾い書きから、

〇頭の切り替えをどうするか
飼料用米は新しい穀物である。これで育った畜産物も新しい畜産物である。
新しい穀物だから、新しい栽培体系が必要であり、これまでの食用米の栽培技術体系をチャラにすることが求められる。
・堆肥を大量に投入する必要があり専用機械が必要である。
・大面積の傾斜化水田が効率上欠かせない。
・深水栽培が必要で、秋になれば用水が止まるようでは困る。これらの基盤整備をどうするか、誰が支援するのか。

〇飼料用米の流通では、横流しの問題が常に言われる。
籾の状態で流通させ、保管し、供給・飼料化することで、この問題は解決する。籾保管で品質は問題ない。玄米にするから脂質の変化や乾燥など品質劣化がおきるのである。
横流し防止のためには、玄米の飼料米は補助事業から外せば良い。

〇出口の問題がある。消費者に上手くアピールし、理解してもらうことが肝要である。

〇耕種と畜産のマッチングについての議論
飼料米の集積場所をどうするかの問題がある。新しい物流体系を整備する必要があり、何処がやるべきか」そろそろ交通整理が必要な時期である。
海に面した飼料工場に、河川を使って飼料米を安価に輸送できないか。
うるち米もあれば多収米もあり、品種によって施肥量によってCPなどの成分も様々である。これをどう捉えて飼料にするかの問題もある。
そもそも飼料米は高蛋白でも食べて美味しい。無理に食用と飼料用に分ける必要があるのか。新米で余った古米を飼料米とするのはどうか。

〇飼料米畜産物を一般店頭でどう売るかの議論
平田牧場のようなブランド化は成功例だが、全てブランド化で付加価値をつけるのは無理。
普通の卵、肉として売ることを追求すべき。

〇ワラの利活用をどうするか、質問に答えて
80千円の助成に加えて、国産稲わらの利用促進に13千円が用意されている。
ワラは比重が軽く空気を運ぶと輸送費がかかる。田んぼで圧縮成型して、これを飼料とするもよし、また(第二世代の)バイオエタノール原料として利用できる。東京農業大学には、バイオエタノールの固体発酵技術があり、これを使えば取扱いの厄介な廃液ではない残渣が得られ、これは飼料化できよう。
by yokuya2006 | 2009-11-05 21:03 | エサと飼料化 | Comments(0)