10/6 階級社会と貧困と賄賂体質と

フィリピン国内を南に飛んで、現地の会社と打合せ。
連絡窓口のはずの担当者が、まったく自社の進捗状況を把握していないのに驚く。彼はこの会社の社長の息子であるのだが、どうも現場の部下達と意思疎通できていないようなのだ。

品質管理も不十分であり、改めてこちら側から、データ数値化の必要性、品質管理と製造工程管理の連携を図示して説明し、製造システムを最適化して製造能力を高め製造コストを減らす取り組みを求めた。
現場の工場長、製造課長、品質管理担当者は、直接我々と協議ができて納得してくれたようだし、話してみれば、そして機器を使う様子を見ればなかなか優秀な人たちなのであった。

そうだ、フィリピンは階級社会なのだ、とようやく思い至った。
現場の彼等は、我々の話に納得は示しても、社長の発言には決して反論しない。ただ指示を待っている。あの場で、話の内容を一番理解していなかったのは残念ながら社長であったが、現場の彼等は出過ぎた真似は一切しないのだ。

これが日本だったら、少なくとも「いやいや社長、彼等はこう言っていると思いますよ」ぐらいの援護発言が出て、建設的な議論になったと思うのだが。身分の違いをわきまえる?ことが、どれだけこの国の生産性を落としているのだろう。日本もまだまだ怪しいものだが、社会の成熟とやらを考えさせられた。
f0057955_18485511.jpg
昼食をとったレストランを出ると、子供等がワラワラとまとわり付いてくる。
頼みもしないのに、車の誘導らしき行為をしたり、歌ったりして、手やプラスチックのカップを差し出す。金をせびっているのだ。この南部は、特に貧困層が多いと聞いた。
仕草で断ると、実に落胆した悲しそうな表情をする。可哀想で、数ペソでもやりたいところだが、仲間から「やらぬが良い」と言われていたので、そうする。
道路沿いには、とにかく人が多い。何をするでもなく、ただ集まり、たむろしている様子だ。

帰路の空港、出国書類に記入漏れがあり、あわてて書こうとすると、同行者が「この人(係官)が書いてくれると言っている」と私を呼び止める。危ないな、とは思ったが案の定チップを要求された。5ドルでいいと言う。200ペソ以上のぶったくりだ。
f0057955_18513488.jpg
搭乗検査でも、同行者がベルトだ、時計だ、小銭だ、で引っ掛かる。ニヤニヤ笑って係官が、日本語で「200ペソ」とつぶやく。これは断ったようだ。
公然たる賄賂体質には、まったく驚いてしまう。

二日間泊まったホテル。広い部屋で無線LANが使えて、一泊2,200ペソ。4,200円は安い。この街一番の高級ホテルであると聞いた。
by yokuya2006 | 2009-10-06 22:44 | 仕事と出張 | Comments(0)