10/3 メトロマニラ、洪水の爪痕

成田空港から9:30発に備えて、自宅近くから6:30の空港バスに乗り込む。
旅慣れた同行者を当てにしていたら、何と古いパスポートを持ってきてしまったとかで、私一人で向かうことになり少々慌てる。私のプアな英語では心許ないが、まあ子供でもあるまいし何とかなるだろう。
機内では、たいめい軒のハヤシライスと白ワインで昼食、エヴァンゲリオンを見ているうちに現地時間の13:05マニラに着いた。時差がマイナス一時間だから、四時間半の飛行である。

同僚が迎えに来てくれたので気が楽になる。彼の自家用車は水に漬かったと聞いたが、廃車にはならなかったのだね、良かった良かった。フィリピンは、車がえらく高いからな。

同僚の家で一休み。
とりあえず家の掃除は終えたというが、洪水の爪痕は生々しい。家の中のドアは、水を含んで壊れたままである。壁に残った水位の跡は、私の目の高さだから180cmといったところか。なるほどこれでは屋根に逃れねばなるまい、と腑に落ちる。

テレビも扇風機もPCも、家電品は全て水をかぶってほとんどが使用不能、洗濯した衣類がそこら中に干してあるが、今日は生憎の雨で湿度も高いのだった。洪水から一週間過ぎた街のあちこちには、家屋から流失したものが寄せ集められ、まだ片付けは終わっていない。
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被災した奥様の話では、膝下から急速に増した水嵩に追われて屋根に昇ったが、目の前で渦巻く濁流にこのまま死ぬのかと思ったそうだ。幸い、屋根伝いに隣の学校の二階の窓を破って引き上げられ、教室では木製の椅子を壊して燃やし、皆で暖を取ったとか。近所では車や家までが流されたが、死者が出なかったのは幸いだった。

f0057955_22525859.jpg寝具も全て冠水したから、私が泊めてもらう場所などない。近所のホテルを予約してもらった。700P(フィリピンペソ)だから1,400円の安宿で、テレビは盗難を恐れて檻の中に納まっている。

治安の良い安全な日本とは違って、こうまで部屋が対処されていると、かえって寝ているのが不安になる。
もっとも、眠らない街メトロマニラは夜も道行く車の騒音が続き、自己主張を目的としたクラクションが鳴り響く。おまけに朝方は鶏が時を告げる。安眠妨害も甚だしいのであった。
by yokuya2006 | 2009-10-03 22:46 | 仕事と出張 | Comments(0)