7/9 PLUTO008

f0057955_2263740.jpg小学館 ビッグコミックス 浦沢 直樹。
アトムの復活と共に、ストーリーは急速に終焉に向かうのだが、それでも説明されずに残された伏線の数々は、この作者らしいところ。

ロボットによる暴挙を、ロボットが阻止したことになるのだろうか。
手塚治虫の原作もそうだったが、アトムの出る幕がないのが本作の面白いところで、この点を増幅させて、では狂言回しにゲジヒトを持ってきたのは良い趣向だったが、終盤に来てやや尻つぼみの感。
そして、サイエンスに対する潔癖さが見えない。20世紀少年でも感じたのだったが、やはり、この人の根っこはSFではないな。実感したことだ。

映画のスタッフロールが終わった後のような最後のシーンは、何を意味するのか。
超大国を支配するマザーコンピュータは、やや陳腐な設定と言わねばなるまいが、これに弓を引く存在をもう一度 第一作から読み直してみようか。
総じて後半は、もう少し膨らませても良かった気がするけれど、個々のスーパーロボット達の取り扱い方の精密さといい、手塚へのオマージュの意味としても、何やかやと言ったところでこのシリーズは傑作であると思ひます。
by yokuya2006 | 2009-07-09 22:07 | 趣味の読書 | Comments(0)