12/31 今年一年を振り返る

今年は7月くらいまで、飼料原料の高騰に次ぐ高騰に翻弄されていた。
去年から続いて年が明けても、「とうもろこし」を始めとして、大豆、大麦、そしてビートパルプ、綿実、乾牧草、ヘイキューブも、あれよあれよの値上がりが続いていた。
バイオエタノール向けに「とうもろこし」が流れたのを契機として、昨年度からの不作を引き摺った在庫薄に、BRICs諸国の需要の拡大も相乗して、穀物の国際相場はかつてない水準にまで押し上げられた。もちろん、価格変動に旨みありと介入したファンドマネーの存在も大きかった。

しかもオイル高であった。北京オリンピック特需で船運賃も高値で推移し、コンテナチャージも毎月のように値上がりして、我が国の飼料原料の輸入価格はますます押し上げられた。
しかし今から思えば、コンテナ価格の高騰は「アメリカに以前のように荷物が集まらなくなった」為に、北米発のコンテナの数そのものが減ったからだ、と説明されていた。既にアメリカの輸入購買力の低下は、夏頃から顕著であったのだ。

そして10月のリーマン・ショック。米国政府と議会の対応如何では、もう少し何とかなったのかもしれないが、アメリカ人が皆で分かってバブルしてたわけではなかったのだね。
穀物価格は急落、オイルも急落、円は強くなる、そして北米産の乾牧草はサプライヤーが在庫を抱えて荷動きなく、これも暴落する羽目になった。北米産粗飼料では輸入ライバル国の韓国が、ウオン安で大きく購買力を落としたのも響いたようだ。
我が国の輸入穀物価格は、あっという間に2年前の水準に戻ってしまい、明日の1月からは配合飼料価格は実にしばらくぶりの値下げ、しかも1万円を超える大幅値下げとなった。この値下げは、まだ続くのだろう。

この飼料の高騰は、我が国の畜産農家、特に牛乳の消費低迷で市場価格を上げられない環境にある酪農家の経営を直撃した。ついでに言えば、原料高を製品価格に転嫁しきれなかった飼料会社も、軒並み赤字の窮地に追い込まれたのだった。

私事では、10月から同じ事務所内でスリッパ転勤があり、仕事量はかなり減った。いや正常に戻ったというべきか。9月末までは、夜10時、11時までの残業が珍しくなかったが、今はそれほど遅くなることは無く、土日は休みが取れる身分になった。
11月には中旬にマレーシアとフィリピンに出張した。今後も東南アジアは飼料原料の供給拠点として重要だろう。そうそう、北欧のクロラムフェニコール、中国のメラミン、そして国内の事故米騒動など、飼料や食品の安全性が今年後半大きく揺らいだのも忘れてはいけない。

10月には、ブログ仲間でもあり大学時代からの友人の急死を知らされた。彼の会社のサイトの閉鎖などネット上での後始末を手伝った。
12月には、所属するNPOに一波乱あり、臨時の理事会、総会、そして定款の変更と法人登記変更に時間を取られた。去る方に信頼していただけていなかったことが心残りだ。
今日は、今年最後の善行にと、ネット上でウィキペディアに3,000円の募金をした。
来年のことは、明日から考えることにしよう。
by yokuya2006 | 2008-12-31 22:40 | 日常の雑感、覚書 | Comments(2)
Commented by kyaspa145m at 2009-01-02 01:14
明けましておめでとうございます、体は元気でしたが心が今一ぱっとせず
ブログ後無沙汰していました、去年は色々とめまぐるしく出来事があったようですね、今年はアメリカ発の金融ショックどんな方向に行くのでしょうね、私的には原油が値下がりして海外旅行の燃料サーチャージ料が大分下がり行きやすくなりそうと思うのがいますぐ頭に浮かびます、少し単
純かしら・・・、スリッパ転勤という表現面白いですね
Commented by yokuya2006 at 2009-01-02 12:23
kyaspaさん、明けましておめでとうございます。
ブログ更新がないので、またお体悪いのかと心配していました。
オイル安と円高ですから、航空機を使った遠方へのご旅行がご趣味の方には時機到来ですね。この際、高い円に物言わせて、どんどん旅行しちゃいましょう。